研究発表会

研究発表会は広大日文研究室のメインイベントと言っても過言ではありません。学部3年生と大学院生は自身の研究成果を研究発表会で報告し、4年生は卒業論文中間発表会を行います。つまり、研究室に所属する学部3年生以上の学生は、全員が年1度の研究発表を行うことになります。発表の準備と、発表時における意見交換やアドバイスが、卒業論文、修士論文へと結実していくというわけです。以下は、ここ数年間に行われた大学院生と学部3年生の研究発表会の発表題目、及び4年生の卒業論文中間発表会の発表題目一覧です。
ちなみに、卒業論文執筆後には、それぞれの研究会で卒業論文要旨説明会が、修士論文執筆後には、研究発表会と同じ形式で修士論文要旨説明会が行われています。

2024年度
大学院研究発表会はオンライン開催、学部研究発表会は対面、またはハイブリッド開催

大学院研究発表会
・7月15日(月)開催(第352回)
王 子妍「「いろは韻」の歴史及び研究価値について」
侯 明君「平安期の影母とア行音に関する認識について」
周 佳正「泉鏡花『湯島詣』における『源氏物語』の構造と展開」
・10月19日(土)開催(第353回)
安田和愛「〈太宰治〉イメージの形成と表象—映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』論―」
楊 暁敏「『運歩色葉集』の同訓異字の掲載傾向について―「易林本節用集」と比較して―」
福田清夏「『落窪物語』報恩場面における語彙分析―「孝」「徳」「仕うまつる」に注目して―」
源さちあ「『調度歌合』考―唐代伝奇小説との関係に注目して―」
田中絢野「注釈研究『月並発句帖 夜半亭』安永五申二月二十日」
李 禕然「日清戦争従軍期間の正岡子規の俳句についての研究」

4年生卒論中間発表会
・11月28日(木)13:00~開催予定 B251
(日本語研究会)
福田春香
有馬杏子
生駒柚月
二子石雅
森本早智
(平安文学研究会)
楠見彩乃
耕 佳恋
徳光杏美
森田朋樹
大前乃愛
(近代文学研究会)
木野田亮
甲斐菜乃香
秋田琴美
下吹越可南子
(現代文学研究会)
入川誠央
太田百春
木原万優子
鈴木琴美
關 琴乃
桒﨑花音

3年生卒論中間発表会
・7月20日(土)13:00~開催 B153教室・オンラインのハイブリッド開催
(日本語研究会)
大西 夢「副詞の選択について―「ゆっくり」「のんびり」「ゆったり」の比較」
木村祐一郎「SNS・ネット社会から紐解く現代言葉―<草>の特異性を鍵にして―」
(平安文学研究会)
洲濵愛那「『竹取物語』研究―かぐや姫と他者の思いのずれ―」
濱口倖多「広島大学図書館蔵『雨やどり(しぐれ)』における「形代」の研究」
(近代文学研究会)
前田菜の葉 「宮沢賢治「雪渡り」 ― 伊勢物語との間テクスト性から―」
山辺 空 「太宰治「ダス・ゲマイネ」論」
奥山花菜「志賀直哉「濁つた頭」論」
(現代文学研究会)
平野蓮妃「現代文学における〈毒親〉表象―湊かなえ作品の母親に着目して―」
・12月8日(日)開催予定

2023年度
大学院研究発表会はオンライン開催、学部研究発表会は対面、またはハイブリッドで開催

大学院研究発表会
・6月18日(日)開催(第348回)
福田 清夏「『落窪物語』における孝養―他作品との比較をもとに―」
田中 絢野「蕪村「人間に鶯啼や山ざくら」考―句の解釈と「人間」の読みを中心に―」
安田 和愛「『文豪とアルケミスト』における太宰治像―『走れメロス』を中心に―」
・7月23日(日)開催(第349回)
楊 暁敏「『運歩色葉集』の掲載傍訓と掲出字定訓の関係―伊部の単漢字を中心に―」
陳 朝陽「辞書と文献の比較に基づく定訓論の再検討―『太平記抜書』と『落葉集』における同訓異表記の比較を中心に―」
陳 文「清末法律用語辞書『新訳日本法規大全 附法規解字』の掲出語彙について」
源 さちあ「御伽草子『花世の姫』考」
・10月8日(日)開催(第350回)
汪 琳「日中両言語における二字漢語の反転語についての研究」
沖田 有理「『落窪物語』における表現―「火」「雨」に関する描写の分析―」
柿仲 陽磨「『逸著聞集』の説話配列と古典の利用―第一―二話を中心に―」
加川 遥日「坂口安吾『金銭無情』論」
・11月26日(日)開催(第351回)
林 楚宜「和訓注からみた改編本系『類聚名義抄』―和訓の継承と増補を中心に―」
顧 宇豪「陽成院親王二人歌合」の表現―先行歌摂取を中心に―」   

4年生卒論中間発表会
・11月30日開催
(日本語研究会)
中井基貴「SNSにおける特殊な仮名表記について」
宮原由依「文章の読みやすさに影響する言語的特徴について」
藤井美夕「中世のシク活用形容詞について」
三上真希「新明解国語辞典からみたカタカナ語アクセントの変遷」
(平安文学研究会)
大上七海「『土蜘蛛草紙』研究」
重信穂香「『源氏物語』研究―密通を巡る源氏と柏木に関する一考察―」
丸山翔矢「『平家物語』源義経の人物像―覚一本と延慶本の比較を通して―」
曽田晴子「『とりかへばや物語』研究ー『有明の別れ』との比較を通してー」
(近世文学研究会)
真田奈美子「『西山物語』における脇役たちの存在意義について」
蛇目大翔「『平家女護島』研究」
(近代文学研究会)
中村莉菜「坂口安吾研究―安吾作品における母親表象について―」
水成友美「尾崎放哉研究—未発表句稿の分析から—」
峰松優真「林芙美子研究-短編小説『泣虫小僧』についての一考察-」
和田拓真「夏目漱石『夢十夜』論—禅的思想からの読解—」
(現代文学研究会)
境美伶奈「桜庭一樹研究―初期作品〈GOSICK〉の再評価―」
田中雄基「伊坂幸太郎研究―『魔王』『モダンタイムス』から読み解く伊坂作品のリアリティ―」
守友亜美「児童文学と挿絵の研究―講談社青い鳥文庫を中心に―」
山崎晃平「濱口竜介研究 ―「欲望」の映画とその変遷― 」

3年生研究発表会
・7月22日(土)開催
〔日本語研究会〕
福田春香「日本語における「押韻」とは」
有馬杏子「句読点の用法の変遷」
〔現代文学研究会〕
關琴乃「米澤穂信『鏡には映らない』論―ビルドゥングスロマンとTRPG―」
鈴木琴美「辻村深月『かがみの孤城』論―『冷たい校舎の時は止まる』を踏まえて―」
入川誠央「澤村伊智『予言の島』論 —田舎ホラーの問題系—」
〔近代文学研究会〕
下吹越可南子「徳田秋声研究―『あらくれ』に表象される近代女性―」
〔平安文学研究会〕
徳光杏美「『和泉式部日記』に見られる自然描写の特徴について」
大前乃愛「『藤袋の草子』研究-伝本二種の比較から見る姫君の人物像-」
・12月10日(日)開催
〔近代文学研究会〕
甲斐菜乃香「宮沢賢治『さるのこしかけ』研究」
秋田琴美「金子みすゞ論―魚表象からみる遺稿集三冊の分析―」
木野田亮「尾崎士郎『人生劇場』における吃音表象、人物表象 」
〔日本語学研究会〕
二子石雅「日本の方言は韓国語でどのように訳されているのか―日本語原作の漫画と訳本を比較して―」
生駒柚月 「和歌山県田辺市におけるアクセントについて 」
森本早智 「補助動詞「いく」の使用場面について―動画での使用に着目してー」
〔現代文学研究会〕
木原万優子「はやみねかおる『そして五人がいなくなる』論 ―大人・子ども・家族―」
太田 百春 「向田邦子「嘘つき卵」論―闘う女を描くための〈性〉―」
〔平安文学研究会〕
楠見彩乃 「『伊勢物語』における二条后の物語の研究」
森田朋樹 「『更級日記』竹芝伝説における菅原孝標女の表現と方法 ―『伊勢物語』の受容と反映のあり方について― 」
耕佳恋 「『落窪物語』あこき研究―「大人」となることに着目して― 」

2022年度
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大学院研究発表会はオンライン開催

大学院研究発表会
・6月25日(土)開催(第342回)
汪 琳「日中両言語における二字漢語の反転語についての研究」
沖田 有理「『落窪物語』における縫製」
柿仲 陽磨「近世における中世説話集の受容と変奏―『逸著聞集』の構成について―」
・7月24日(日)開催(第343回)
陳 朝陽「太平記抜書に基づく同訓異字の研究」
陳 文「『新訳日本法規大全』の添付辞書『法規解字』について」
劉 成妤「二葉亭四迷の作品における疑問符の使用に対する考察―「あひゞき」旧稿新稿を中心として―」
王 聿舟「慶長十五年版『倭玉篇』の重出字に関する一考察——複数の部首での重複掲載を中心に─」
・10月9日(日)開催(第344回)
山本 彩花「河竹黙阿弥論─「月宴枡毬栗」と中村翫雀を中心に─」
加川 遥日「坂口安吾の戦後ファルス作品読解─「肝臓先生」を「風博士」と比較して─」
宮﨑 圭吾「安岡章太郎『陰気な愉しみ』論─ジェンダー化される空間・弱者の〈語り〉の問題─」
・11月20日(日)開催(第345回)
陳 佳雯「中国における志賀直哉「転生」の三首の翻訳に関する考察─張我軍の訳文を中心に─」
林 楚宜「和訓注からみた改編本系『類聚名義抄』諸本関係」
奥村 尚大「春日鹿二「新坊ちやん物語」論─「文書化」された刑務所職員の生活─」
・12月18日(日)開催(第346回)
顧 宇豪「「陽成院歌合(惜秋意)」の性格―先行歌に対する摂取を中心に―」
秦 光平「〈いじめ〉の当事者になるということ―干刈あがた『黄色い髪』論―」
矢吹 文乃「アダプテーションと〈正統〉の記号─寺山修司『あゝ、荒野』に関わる森山大道の写真の位置づけ―」
熊尾 紗耶「綴方教育が導くもの─谷崎潤一郎「細雪」の蒔岡悦子と「綴方教室」の豊田正子をめぐって─」
・1月22日(日)開催(第347回)
何駱春「吉本ばなな『白河夜船』における女同士の絆(シスターフッド)―女性の友情について―」

4年生卒論中間発表会
・11月24日開催
(近代文学研究会)
梅木颯夏「梶井基次郎研究―空間・自然・女性について―」
加藤駿介「宮沢賢治研究―動物表象の特徴について―」
高橋夏海「有島武郎『或る女』論―装いの分析、ヒロイン比較から見る葉子像―」
花岡輝「江戸川乱歩研究―初期作品に見る〈一人二役〉的構造―」
三好萌花「尾崎翠研究」
(日本語学研究会)
木村綾瀬
神門裕季「漫画の吹き出しにおける擬音語・擬態語の翻訳について」
藤井萌映果「歌の旋律と日本語アクセントの関係」
三田夏未「洋画字幕における非外来語のカタカナ表記について」
(古代中世文学研究会)
河内彩華「『源氏物語』頭中将論」
福井百音「『伊勢物語』研究―心情語に着目して―」
(近世文学研究会)
大田梨奈 「山東京伝黄表紙研究―焼き直しから見る京伝の創作意識―」
瀧山響子「『諸国百物語』論―「首取り」描写の観点から―」
(現代文学研究会)
沖本拓海「『鬼滅の刃』研究―物語分析で明らかにする感動の諸要素―」
坂本陽菜「川上弘美研究―『某』に見る性別現象とマイノリティへの暴力―」
宮本桃江「村田沙耶香の母娘研究―「抑圧」と「再編」―」
安田和愛「太宰治研究―キャラクター化に伴う作品の読み直しへの影響―」
脇田芽依「小川洋子研究―物語における動物の言葉と境界線―」

3年生研究発表会
・7月23日(土)開催
〔現代文学研究会〕  
桒﨑花音「松浦理英子『最愛の子ども』論―女性のみの共同体の意図―」
境美伶奈「桜庭一樹『私の男』論―苗字とアイデンティティの関わり―」
〔近代文学研究会〕  
水成友美「尾崎放哉俳句再考―未発表句稿を踏まえて―」
和田拓真「夏目漱石『夢十夜』第四夜論—禅の観点からの読解—」
〔平安文学研究会〕  
重信穂香「『源氏物語』若菜下巻考―源氏と柏木を中心に―」
曽田晴子「『とりかへばや物語』宮の宰相の人物像についてー『無名草子』の批判を起点としてー」
〔日本語研究会〕 
藤井美夕「中世のシク活用形容詞について―古辞書を対象として―」
・12月10日開催
〔日本語研究会〕
中井基貴「SNSにおける特殊な仮名遣いについて -「え」と「ゑ」-」
宮原由依「読み手の年齢に合った文体―国語科教科書を対象として―」
〔近代文学研究会〕 
中村莉菜「愛と讃歌―坂口安吾「ふるさとに寄する讃歌」論―」
峰松優真「林芙美子『清貧の書』論」
〔平安文学研究会〕 
丸山翔矢「『平家物語』忠度都落考 ―覚一本における主題について―」
大上七海「御伽草子土蜘蛛比較 」
〔近世文学研究会〕
真田菜美子「『西山物語』における老母の存在意義ー義理と人情の相克の観点からー」
蛇目大翔「『平家女護島』の論理―身替りが結ぶ第二段と第四段―」
〔現代文学研究会〕 
田中雄基「伊坂幸太郎研究 ―〈大きな流れ〉と個人―」
山﨑晃平「濱⼝⻯介論― サバイバ-ズ・ギルトへの救済—」
守友亜美「はやみねかおる研究 ─児童向け小説における絵の役割─」

2021年度
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大学院研究発表会はオンライン開催。

大学院研究発表会
・6月27日(日)開催(第338回)
宮﨑圭吾「三島由紀夫『金閣寺』論―〈男性性の総体〉としての金閣―」
山本彩花「河竹黙阿弥論―「月宴升毬栗」を中心に―」
王聿舟「熟語を手がかりとする慶長十五年版『倭玉篇』の掲載和訓の考察」
劉成妤「句読点の変革と言文一致運動の相互関連に関する研究―二葉亭四迷の翻訳文における疑問符を中心として―」
・7月24日(土)開催(第339回)
奥原宙「覚一本『平家物語』灌頂巻における建礼門院―延慶本との比較―」
高橋麻美「源通親『高倉院厳島御幸記』に記された厳島」
中尾祥子「荒木田麗女『桃の園生』―頭欄の歌とその典拠について―」
石井七海「夢野久作「氷の涯」論―〈哈爾賓〉の持つ役割に注目して― 」
今田奈緒「安岡章太郎『陰気な愉しみ』考―「私」の階層意識と「男らしさ」の操作―」
・10月30日(土)開催(第340回)
趙民涛「真名本『伊勢物語』の作者像について─ 一段から十段をサンプルとして─」
武芳安 「「おる」と「いる」の敬語表現についての一考察 ―「おられる」と「いらっしゃる」を中心に―」
熊儀儀「『哲学字彙』の掲出訳語に付された注記についての研究」
徐帥「『三語便覧』の英語部分について考察―英語発音のカタカナ表記を巡って」
・12月19日(日)開催(第341回)
顧宇豪「陽成院歌合(夏虫恋)についての考察― 表現と歌題を中心に―」
林楚宜「改編本系『類聚名義抄』における漢字の定訓について」
奥村尚大「吉屋信子の描いた行刑―「外地」に向かう犯罪者― 」
秦光平「〈いじめ〉をめぐる主体形成―山田詠美「風葬の教室」論―」
矢吹文乃「アダプテーションと〈文化の盗用〉―ヴァレンティノのCM炎上と映画『草迷宮』をめぐって―」

4年生卒論中間発表会
11月25日(木)開催
〔日本語研究会〕
有馬桃子「名詞化接尾辞「―み」の新しい用法について」
角井勇斗「若者の「ニセ方言」使用の実態」
安本拡史「字余り俳句の韻律について」
〔平安文学研究会〕
秋山芽祈「『源氏物語』六条御息所研究」
大本真世「『落窪物語』の「母」たち―実母、継母、義母、乳母―」
篠原美夏「「あさぼらけ」・「あけぼの」に関する和歌史的研究」
髙木咲良「源氏物語玉鬘論―二人の父との関わりから―」
中村春華「『とりかへばや物語』研究―結末部に着目して―」
野島優里花「堤中納言物語『はなだの女御』研究―和歌に注目して―」
〔近世文学研究会〕
早川奈央「頼春水についての研究」
藤井梨代菜「山東京伝『心学早染草』論─善玉・悪玉の魅力について─」
〔近代文学研究会〕
石村星翔「森絵都研究―森絵都が描く思春期の成長について―」
伊藤千尋「横光利一研究-初期作品における「人間」と「滅亡」の表象-」
植草賢「泉鏡花研究—『龍潭譚』『清心庵』を中心に—」
小池希満人「内田百閒研究」
材木朱夏「久保田万太郎俳句研究―句の推敲過程と小説における「俳句」「俳人」像―」
波多野耕大「坂口安吾「裏切り」論 ─〈子供〉に注目して─」
藤川結子「林芙美子研究─モチーフと心情の関係性から見た戦後作品の世界観─」
〔現代文学研究会〕
上野実紅「梨木香歩研究―〈寄り添い〉の関係からみる「滋養」の構造―」
浮田梨花「今村夏子研究―「見えない」世界を「見る」語り―」
梅本浩希「道尾秀介研究─『向日葵の咲かない夏』『月と蟹』に見る現実と戦う少年の「物語」─」
岡村寧音「綾辻行人研究―境界を揺るがすホラー小説―」
妹尾駿佑「村上春樹研究―鼠三部作、「双子と沈んだ大陸」から試みる双子表象の新たな解釈―」
高野翔大「荒木飛呂彦研究─「幽波紋」から見る新たなキャラ表象可能性を中心に─ 」
田林「佐藤春夫研究─現代中国語小説の翻訳における佐藤春夫─」
西井樹「筒井康隆研究―老人文学としての『敵』―」
山際歩夢「「なろう系」研究─サブカルチャーと消費者の変遷から─」
脇田輝希「米澤穂信研究―「セカイ系」と「日常の謎」―」

3年生研究発表会
12月11日(土)開催
〔現代文学研究会〕 
沖本拓海「吾峠呼世晴「鬼滅の刃」論-社会化される少年の物語-」
坂本陽菜 「川上弘美「離さない」論―人魚表象の考察を通して―」
宮本桃江 「村田沙耶香『消滅世界』における女性役割の解体」
安田和愛 「太宰治『駈込み訴へ』論―道化の分析を中心に―」
脇田芽依「小川洋子『ことり』論ー小鳥に対するケアの考察からー」
〔近代文学研究会〕 
梅木颯夏 「梶井基次郎『交尾』論―「その一」を中心に―」
加藤駿介 「宮沢賢治童話における狸表象」
高橋夏海 「有島武郎『実験室』論―初稿の主題について―」
花岡輝  「江戸川乱歩「一人二役」論―描かれる三つの〈一人二役〉から―」
三好萌花 「尾崎翠「第七官界彷徨」」論―精神分析から考える「第七官」―」
〔近世文学研究会〕 
大田梨奈 「山東京伝の筆禍後における創作意識について―『箱入娘面屋人魚』と『龍宮羶鉢木』の比較を中心に―」
瀧山響子 「『諸国百物語』考―「後妻うち」話における「首取り」の観点から―」 
〔古代中世文学研究会〕 
河内彩華 「『源氏物語』頭中将論 ―頭中将の青春期―」
福井百音 「『伊勢物語』「梓弓」考―用例から見る「かなし」の解釈について―」
〔日本語研究会〕
神門裕季 「漫画の吹き出しにおける擬音語・擬態語の翻訳」
藤井萌映果「2020年を中心としたJPOPにおける旋律と日本語アクセントの関係」
三田夏未「洋画字幕における非外来語のカタカナ表記について」
木村綾瀬「年代別に見るフィクションにおける女性語の時代変化」

2020年度
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前期の研究発表会はすべて中止。後期は、大学院研究発表会はオンライン開催、学部の発表会はゼミ単位で実施。

大学院研究発表会
・10月10日(土)開催(第334回)
窪川美紗恵「『我が身にたどる姫君』我身姫についての考察―人の子・親として―」
中島志広「柳営亜槐本『金槐和歌集』配列考―二所諧歌群の伝本比較―」
高橋日向子「「黄村先生言行録」論―太宰治の〈笑い〉の技術―」
奥村尚大「菊池寛「ある抗議書」論―石井藤吉『聖徒となれる悪徒』との関連を中心に―」
・11月14日(土)開催(第335回)
奥原宙「『平家物語』における建礼門院の人物像―覚一本が描き出す姿―」
高橋麻美「『平家物語』覚一本に表れる「厳島」―「厳島」を通して語られること―」
中尾祥子「荒木田麗女『桃の園生』における引歌―頭中将と左中弁の場合―」
石井 七海「夢野久作「氷の涯」考―疎外された者の相違点に注目して―」
今田 奈緒「吉行淳之介『驟雨』考―「敗戦」と山村の持つ「女」観・「家族」観―」
・12月19日(土)開催(第336回)
徐帥「『三語便覧』におけるカタカナ表記についての考察―語学者村上英俊の個人背景・特徴を巡って―」
熊儀儀「『哲学字彙』の提出訳語に付された注記についての研究」
武芳安「現代日本語の「おる」と「いる」の使い分けについて」
朱夢雅「ジェンダー視点からみる向田邦子『思い出トランプ』―「はめ殺し窓」を中心に―」
秦光平「〈いじめ〉との距離―村上春樹「沈黙」論―」
・1月23日(土)開催(第337回)
長内綾乃「『とりかへばや物語』右大臣・四の君親子の愛情の実態」
母丹「『華文大阪毎日』における宮沢賢治―于明仁訳の詩五章について―」
阿部翔太「「村上春樹とビートルズ」論序説―ビートルズとの「和解」以前/以後―」

4年生卒論中間発表会
・日本語研究会(7月7日・21日・10月27日・11月10日開催)
正田大和「リアクタンス特性と非営利広告に対する反応の関連性について」
手柴晴海「「バイト敬語」に関する調査と論攷-若年層に焦点を当てて-」
本杉芽衣「日本におけるジェンダー表現の一考察」
大井ちひろ「授受補助動詞「(て)あげる」の機能について」
鈴木翔矢「若年層のアイデンティティについて方言使用に関する考察」
西優花「敬語接頭辞「オン」「ゴ」の使い分けについて」
松本涼太「アイロニーの研究-間主観性に注目して-」
・平安文学研究会(11月27日開催)
泉咲妃「『源氏物語』の研究-霧に着目して-」
兼松綾那「観世流謡曲詞章の研究-他流派との違いに着目して-」
利根川太生「『新古今和歌集』における本歌取の研究」
尾川真里奈「『源氏物語』における「笑い」の研究」
松下陽香「『源氏物語』の研究-夢の効果とその利用-」
・近世文学研究会(11月24日開催)
石原しず歌「村木道彦論」
日高由貴「『曽根崎心中』から『生玉心中』へ」
藤田莉奈「曲亭馬琴『月氷奇縁』論」
山本彩花「河竹黙阿弥作品における書替狂言の比較検討─「切られ与三の世界」を中心に─」
・近代文学研究会(10月20日・27日開催) 
狩野智美「岡本かの子「花は勁し」論」 
佐々木隆裕「宮澤賢治論」 
村岡涼香「織田作之助論」
安本健太「新美南吉論」 
波多江空音「江戸川乱歩研究」 
井土和美「梶井基次郎研究」 
・現代文学研究会(11月17日・24日・12月1日開催)
松岡幸奈「別役実研究―「関係」の中に在る被害者―」
上灘愛実「小川洋子研究―『寡黙な死骸みだらな弔い』に見る物語の力―」
永岡夢乃「吉本ばなな論─語りにおける「治癒」の方法とその受容─」
山田陽央「少年漫画研究―漫画『ONE PIECE』から考えるジェンダー―」
宮﨑圭吾「三島由紀夫『金閣寺』―溝口と〈無敵の人〉と呼ばれた人たちに通底する〈男らしさ〉の呪縛―」
依田かざね「坂口安吾研究―説話小説における「一組の男女」の変遷―」
東剛志「川上弘美研究─物語世界を支配する「無常観」─」

3年生研究発表会
・日本語研究会(12月15日・22日開催)
有馬桃子「名詞化接尾辞「-み」の新しい用法について」
角井勇斗「若者の「ニセ方言」使用について」
三上真希「『新明解国語辞典』からみたカタカナ語のアクセント変化について」
安本拡史「俳句の破格について」
・平安文学研究会(11月13日・12月11日開催)
秋山芽祈「六条御息所和歌研究-読み取れる特徴と性格について-」
大本真世「『落窪物語』における女君の魅力について」
篠原美夏「歌語「あさびらき」と「あさぼらけ」について」
髙木咲良「『源氏物語』玉鬘研究-評価語の変遷から見る玉鬘の変化-」
中村春華「『とりかへばや物語』考-男装生活を楽しむ女君像-」
野島優里花「『はなだの女御』の構成について-草花の例え、和歌、人物像との関係-」
・近世文学研究会(12月22日開催)
藤井梨代菜「山東京伝『心学早染草』考─善玉・悪玉の魅力について─」
・近代文学研究会(12月8日・15日開催)
植草 賢「泉鏡花「清心庵」「龍潭譚」論」  
石村星翔「森絵都「リズム」「ゴールドフィッシュ」論」 
波多野耕大「坂口安吾「裏切り」論」  
伊藤千尋「横光利一「静かなる羅列」論」  
小池希満人「内田百閒「雲の脚」論」 
藤川結子「林芙美子「あひびき」論」 
材木朱夏「鈴木しづ子「指輪」論」  
・現代文学研究会(12月5日開催)
上野実紅「梨木香歩『りかさん』論-梨木香歩の人形観-」
浮田梨花「今村夏子『こちらあみ子』論-他者性と共感-」
高野翔大「荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』論-新たな身体表象と「第五部 黄金の風」から考える王道-」
梅本浩希「道尾秀介『月と蟹』論-「泣くこと」の効用に見る主人公慎一-」
脇田輝希「米澤穂信『正義漢』論-語りから見るジャーナリズム批判-」
山際歩夢「サブカルチャー文化の変遷と現代評論から見る「なろう系」-「異世界モノ」の基本骨子を解明する-」
妹尾駿佑「村上春樹『1973年のピンボール』論-先延ばしの治癒と回復-」
西井樹「筒井康隆『敵』論-語りとジェンダー-」
田林「魯迅作「孤独者」-佐藤春夫訳の考察-」

2019年度

大学院研究発表会
・6月15日(土)開催(第329回)
中島志広「『金槐和歌集』論―柳営亜槐本における詞書の異同と部立間相違歌を中心として─」
窪川美紗恵「『我が身にたどる姫君』同性愛評への疑問」
呉晶晶「馬琴の批評における「看官」について―『著作堂旧作略自評摘要』に注目して─」
髙橋日向子「太宰治『人間失格』の研究―葉蔵救済物語としての『人間失格』―」
奥村尚大「安部公房『ひげの生えたパイプ』論―「普通の子供」への成長―」
・7月21日(土)開催(第330回)
顧宇豪「『元良親王集』の構造」
母丹「中国における「注文の多い料理店」受容のはじまり―田村俊子という読者をめぐって―」
史蕊「太宰治「燈籠」論―自己告白としてのテクスト―」
・10月20日(日)開催(第331回)
安本智美「塗籠本『伊勢物語』―「ゆく蛍」「暮れがたき」章段と惟喬親王章段」
長内綾乃「『とりかへばや物語』の宰相中将は烏滸者なのか―「をこなり」「をこがまし」を視点として―」
緒方康平「「伊達競阿国戯場」考―祇園社という場―」
佐藤魁人「谷崎潤一郎「法成寺物語」再考―秘密の効果と仏教的モチーフの役割―」
下岸大助「室生犀星「寂しき魚」における編集―作家・編集者・組版・印刷―」
秦光平「私もまた被害者なのだ、と言えない事情―藤野可織「私はさみしかった」論―」」
・11月16日(土)開催(第332回)
渡橋恭子「『明星抄』における『河海抄』享受の様相―諸本の成立過程に関連させて」
張備「田村俊子主宰雑誌『女声』をめぐる日本人作家たち―火野葦平「怪談宋公館」を一例として」
阿部翔太「福永武彦「塔」論―マラルメ受容に注目して」
矢吹文乃「読みかえられる〈病い〉―寺山修司「身毒丸」の生成とアダプテーションに注目して」
12月15日(日)開催(第333回)
北原沙友里「惟明親王の『正治初度百首』羇旅五首について」
楊媛「浅井了意『三綱行実図』について―烈女譚を中心に―」
倪楽飛「遠藤周作『スキャンダル』研究―「悪の問題」再考―」

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