研究発表会

研究発表会は広大日文研究室のメインイベントと言っても過言ではありません。学部3年生と大学院生は自身の研究成果を研究発表会で報告し、4年生は卒業論文中間発表会を行います。つまり、研究室に所属する学部3年生以上の学生は、全員が年1度の研究発表を行うことになります。発表の準備と、発表時における意見交換やアドバイスが、卒業論文、修士論文へと結実していくというわけです。以下は、ここ数年間に行われた大学院生と学部3年生の研究発表会の発表題目、及び4年生の卒業論文中間発表会の発表題目一覧です。
ちなみに、卒業論文執筆後には、それぞれの研究会で卒業論文要旨説明会が、修士論文執筆後には、研究発表会と同じ形式で修士論文要旨説明会が行われています。

2024年度
大学院研究発表会はオンライン開催、学部研究発表会は対面、またはハイブリッド開催

大学院研究発表会
・7月15日(月祝)予定

4年生卒論中間発表会
詳細未定

3年生卒論中間発表会
・7月20日(土)予定
後期は詳細未定

2023年度
大学院研究発表会はオンライン開催、学部研究発表会は対面、またはハイブリッドで開催

大学院研究発表会
6月18日(日)開催 (第348回)
福田 清夏「『落窪物語』における孝養―他作品との比較をもとに―」
田中 絢野「蕪村「人間に鶯啼や山ざくら」考―句の解釈と「人間」の読みを中心に―」
安田 和愛「『文豪とアルケミスト』における太宰治像―『走れメロス』を中心に―」
7月23日(日)開催 (第349回)
楊 暁敏「『運歩色葉集』の掲載傍訓と掲出字定訓の関係―伊部の単漢字を中心に―」
陳 朝陽「辞書と文献の比較に基づく定訓論の再検討―『太平記抜書』と『落葉集』における同訓異表記の比較を中心に―」
陳 文「清末法律用語辞書『新訳日本法規大全 附法規解字』の掲出語彙について」
源 さちあ「御伽草子『花世の姫』考」
10月8日(日)開催 (第350回)
汪 琳「日中両言語における二字漢語の反転語についての研究」
沖田 有理「『落窪物語』における表現―「火」「雨」に関する描写の分析―」
柿仲 陽磨「『逸著聞集』の説話配列と古典の利用―第一―二話を中心に―」
加川 遥日「坂口安吾『金銭無情』論」
11月26日(日)開催 (第351回)
林 楚宜「和訓注からみた改編本系『類聚名義抄』―和訓の継承と増補を中心に―」
顧 宇豪「陽成院親王二人歌合」の表現―先行歌摂取を中心に―」   

4年生卒論中間発表会
11月30日開催
〔日本語研究会〕

中井基貴「SNSにおける特殊な仮名表記について」
宮原由依「文章の読みやすさに影響する言語的特徴について」
藤井美夕「中世のシク活用形容詞について」
三上真希「新明解国語辞典からみたカタカナ語アクセントの変遷」
〔平安文学研究会〕
大上七海「『土蜘蛛草紙』研究」
重信穂香「『源氏物語』研究―密通を巡る源氏と柏木に関する一考察―」
丸山翔矢「『平家物語』源義経の人物像―覚一本と延慶本の比較を通して―」
曽田晴子「『とりかへばや物語』研究ー『有明の別れ』との比較を通してー」
〔近世文学研究会〕
真田奈美子「『西山物語』における脇役たちの存在意義について」
蛇目大翔「『平家女護島』研究」
〔近代文学研究会〕
中村莉菜「坂口安吾研究―安吾作品における母親表象について―」
水成友美「尾崎放哉研究—未発表句稿の分析から—」
峰松優真「林芙美子研究-短編小説『泣虫小僧』についての一考察-」
和田拓真「夏目漱石『夢十夜』論—禅的思想からの読解—」
〔現代文学研究会〕
境美伶奈「桜庭一樹研究―初期作品〈GOSICK〉の再評価―」
田中雄基「伊坂幸太郎研究―『魔王』『モダンタイムス』から読み解く伊坂作品のリアリティ―」
守友亜美「児童文学と挿絵の研究―講談社青い鳥文庫を中心に―」
山崎晃平「濱口竜介研究 ―「欲望」の映画とその変遷― 」

3年生研究発表会
7月22日(土)開催
〔日本語研究会〕

福田春香「日本語における「押韻」とは」
有馬杏子「句読点の用法の変遷」
〔現代文学研究会〕
關琴乃「米澤穂信『鏡には映らない』論―ビルドゥングスロマンとTRPG―」
鈴木琴美「辻村深月『かがみの孤城』論―『冷たい校舎の時は止まる』を踏まえて―」
入川誠央「澤村伊智『予言の島』論 —田舎ホラーの問題系—」
〔近代文学研究会〕
下吹越可南子「徳田秋声研究―『あらくれ』に表象される近代女性―」
〔平安文学研究会〕
徳光杏美「『和泉式部日記』に見られる自然描写の特徴について」
大前乃愛「『藤袋の草子』研究-伝本二種の比較から見る姫君の人物像-」
12月10日(日)開催
〔近代文学研究会〕
甲斐菜乃香「宮沢賢治『さるのこしかけ』研究」
秋田琴美「金子みすゞ論―魚表象からみる遺稿集三冊の分析―」
木野田亮「尾崎士郎『人生劇場』における吃音表象、人物表象 」
〔日本語学研究会〕
二子石雅「日本の方言は韓国語でどのように訳されているのか―日本語原作の漫画と訳本を比較して―」
生駒柚月 「和歌山県田辺市におけるアクセントについて 」
森本早智 「補助動詞「いく」の使用場面について―動画での使用に着目してー」
〔現代文学研究会〕
木原万優子「はやみねかおる『そして五人がいなくなる』論 ―大人・子ども・家族―」
太田 百春 「向田邦子「嘘つき卵」論―闘う女を描くための〈性〉―」
〔平安文学研究会〕
楠見彩乃 「『伊勢物語』における二条后の物語の研究」
森田朋樹 「『更級日記』竹芝伝説における菅原孝標女の表現と方法 ―『伊勢物語』の受容と反映のあり方について― 」
耕佳恋 「『落窪物語』あこき研究―「大人」となることに着目して― 」

2022年度
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大学院研究発表会はオンライン開催

大学院研究発表会
6月25日(土)開催 (第342回)
汪 琳「日中両言語における二字漢語の反転語についての研究」
沖田 有理「『落窪物語』における縫製」
柿仲 陽磨「近世における中世説話集の受容と変奏―『逸著聞集』の構成について―」
7月24日(日)開催 (第343回)
陳 朝陽「太平記抜書に基づく同訓異字の研究」
陳 文「『新訳日本法規大全』の添付辞書『法規解字』について」
劉 成妤「二葉亭四迷の作品における疑問符の使用に対する考察―「あひゞき」旧稿新稿を中心として―」
王 聿舟「慶長十五年版『倭玉篇』の重出字に関する一考察——複数の部首での重複掲載を中心に─」
10月9日(日)開催 (第344回)
山本 彩花「河竹黙阿弥論─「月宴枡毬栗」と中村翫雀を中心に─」
加川 遥日「坂口安吾の戦後ファルス作品読解─「肝臓先生」を「風博士」と比較して─」
宮﨑 圭吾「安岡章太郎『陰気な愉しみ』論─ジェンダー化される空間・弱者の〈語り〉の問題─」
11月20日(日)開催 (第345回)
陳 佳雯「中国における志賀直哉「転生」の三首の翻訳に関する考察─張我軍の訳文を中心に─」
林 楚宜「和訓注からみた改編本系『類聚名義抄』諸本関係」
奥村 尚大「春日鹿二「新坊ちやん物語」論─「文書化」された刑務所職員の生活─」
12月18日(日)開催 (第346回)
顧 宇豪「「陽成院歌合(惜秋意)」の性格―先行歌に対する摂取を中心に―」
秦 光平「〈いじめ〉の当事者になるということ―干刈あがた『黄色い髪』論―」
矢吹 文乃「アダプテーションと〈正統〉の記号─寺山修司『あゝ、荒野』に関わる森山大道の写真の位置づけ―」
熊尾 紗耶「綴方教育が導くもの─谷崎潤一郎「細雪」の蒔岡悦子と「綴方教室」の豊田正子をめぐって─」
1月22日(日)開催 (第347回)
何駱春「吉本ばなな『白河夜船』における女同士の絆(シスターフッド)―女性の友情について―」

4年生卒論中間発表会
11月24日開催
〔近代文学研究会〕

梅木颯夏「梶井基次郎研究―空間・自然・女性について―」
加藤駿介「宮沢賢治研究―動物表象の特徴について―」
高橋夏海「有島武郎『或る女』論―装いの分析、ヒロイン比較から見る葉子像―」
花岡輝「江戸川乱歩研究―初期作品に見る〈一人二役〉的構造―」
三好萌花「尾崎翠研究」
〔日本語研究会〕
木村綾瀬
神門裕季「漫画の吹き出しにおける擬音語・擬態語の翻訳について」
藤井萌映果「歌の旋律と日本語アクセントの関係」
三田夏未「洋画字幕における非外来語のカタカナ表記について」
〔古代中世文学研究会〕
河内彩華「『源氏物語』頭中将論」
福井百音「『伊勢物語』研究―心情語に着目して―」
〔近世文学研究会〕
大田梨奈 「山東京伝黄表紙研究―焼き直しから見る京伝の創作意識―」
瀧山響子「『諸国百物語』論―「首取り」描写の観点から―」
〔現代文学研究会〕
沖本拓海「『鬼滅の刃』研究―物語分析で明らかにする感動の諸要素―」
坂本陽菜「川上弘美研究―『某』に見る性別現象とマイノリティへの暴力―」
宮本桃江「村田沙耶香の母娘研究―「抑圧」と「再編」―」
安田和愛「太宰治研究―キャラクター化に伴う作品の読み直しへの影響―」
脇田芽依「小川洋子研究―物語における動物の言葉と境界線―」

3年生研究発表会
7月23日(土)開催
〔現代文学研究会〕
  
桒﨑花音「松浦理英子『最愛の子ども』論―女性のみの共同体の意図―」
境美伶奈「桜庭一樹『私の男』論―苗字とアイデンティティの関わり―」
〔近代文学研究会〕  
水成友美「尾崎放哉俳句再考―未発表句稿を踏まえて―」
和田拓真「夏目漱石『夢十夜』第四夜論—禅の観点からの読解—」
〔平安文学研究会〕  
重信穂香「『源氏物語』若菜下巻考―源氏と柏木を中心に―」
曽田晴子「『とりかへばや物語』宮の宰相の人物像についてー『無名草子』の批判を起点としてー」
〔日本語研究会〕
藤井美夕「中世のシク活用形容詞について―古辞書を対象として―」
12月10日開催
〔日本語研究会〕

中井基貴「SNSにおける特殊な仮名遣いについて -「え」と「ゑ」-」
宮原由依「読み手の年齢に合った文体―国語科教科書を対象として―」
〔近代文学研究会〕
中村莉菜「愛と讃歌―坂口安吾「ふるさとに寄する讃歌」論―」
峰松優真「林芙美子『清貧の書』論」
〔平安文学研究会〕 
丸山翔矢「『平家物語』忠度都落考 ―覚一本における主題について―」
大上七海「御伽草子土蜘蛛比較 」
〔近世文学研究会〕
真田菜美子「『西山物語』における老母の存在意義ー義理と人情の相克の観点からー」
蛇目大翔「『平家女護島』の論理―身替りが結ぶ第二段と第四段―」
〔現代文学研究会〕 
田中雄基「伊坂幸太郎研究 ―〈大きな流れ〉と個人―」
山﨑晃平「濱⼝⻯介論― サバイバ-ズ・ギルトへの救済—」
守友亜美「はやみねかおる研究 ─児童向け小説における絵の役割─」

2021年度
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大学院研究発表会はオンライン開催。

大学院研究発表会
6月27日(日)開催 (第338回)
宮﨑圭吾「三島由紀夫『金閣寺』論―〈男性性の総体〉としての金閣―」
山本彩花「河竹黙阿弥論―「月宴升毬栗」を中心に―」
王聿舟「熟語を手がかりとする慶長十五年版『倭玉篇』の掲載和訓の考察」
劉成妤「句読点の変革と言文一致運動の相互関連に関する研究―二葉亭四迷の翻訳文における疑問符を中心として―」
7月24日(土)開催 (第339回)
奥原宙「覚一本『平家物語』灌頂巻における建礼門院―延慶本との比較―」
高橋麻美「源通親『高倉院厳島御幸記』に記された厳島」
中尾祥子「荒木田麗女『桃の園生』―頭欄の歌とその典拠について―」
石井七海「夢野久作「氷の涯」論―〈哈爾賓〉の持つ役割に注目して― 」
今田奈緒「安岡章太郎『陰気な愉しみ』考―「私」の階層意識と「男らしさ」の操作―」
10月30日(土)開催 (第340回)
趙民涛「真名本『伊勢物語』の作者像について─ 一段から十段をサンプルとして─」
武芳安 「「おる」と「いる」の敬語表現についての一考察 ―「おられる」と「いらっしゃる」を中心に―」
熊儀儀「『哲学字彙』の掲出訳語に付された注記についての研究」
徐帥「『三語便覧』の英語部分について考察―英語発音のカタカナ表記を巡って」
12月19日(日)開催 (第341回)
顧宇豪「陽成院歌合(夏虫恋)についての考察― 表現と歌題を中心に―」
林楚宜「改編本系『類聚名義抄』における漢字の定訓について」
奥村尚大「吉屋信子の描いた行刑―「外地」に向かう犯罪者― 」
秦光平「〈いじめ〉をめぐる主体形成―山田詠美「風葬の教室」論―」
矢吹文乃「アダプテーションと〈文化の盗用〉―ヴァレンティノのCM炎上と映画『草迷宮』をめぐって―」

4年生卒論中間発表会
11月25日(木)開催
〔日本語研究会〕

有馬桃子「名詞化接尾辞「―み」の新しい用法について」
角井勇斗「若者の「ニセ方言」使用の実態」
安本拡史「字余り俳句の韻律について」
〔平安文学研究会〕
秋山芽祈「『源氏物語』六条御息所研究」
大本真世「『落窪物語』の「母」たち―実母、継母、義母、乳母―」
篠原美夏「「あさぼらけ」・「あけぼの」に関する和歌史的研究」
髙木咲良「源氏物語玉鬘論―二人の父との関わりから―」
中村春華「『とりかへばや物語』研究―結末部に着目して―」
野島優里花「堤中納言物語『はなだの女御』研究―和歌に注目して―」
〔近世文学研究会〕
早川奈央「頼春水についての研究」
藤井梨代菜「山東京伝『心学早染草』論─善玉・悪玉の魅力について─」
〔近代文学研究会〕
石村星翔「森絵都研究―森絵都が描く思春期の成長について―」
伊藤千尋「横光利一研究-初期作品における「人間」と「滅亡」の表象-」
植草賢「泉鏡花研究—『龍潭譚』『清心庵』を中心に—」
小池希満人「内田百閒研究」
材木朱夏「久保田万太郎俳句研究―句の推敲過程と小説における「俳句」「俳人」像―」
波多野耕大「坂口安吾「裏切り」論 ─〈子供〉に注目して─」
藤川結子「林芙美子研究─モチーフと心情の関係性から見た戦後作品の世界観─」
〔現代文学研究会〕
上野実紅「梨木香歩研究―〈寄り添い〉の関係からみる「滋養」の構造―」
浮田梨花「今村夏子研究―「見えない」世界を「見る」語り―」
梅本浩希「道尾秀介研究─『向日葵の咲かない夏』『月と蟹』に見る現実と戦う少年の「物語」─」
岡村寧音「綾辻行人研究―境界を揺るがすホラー小説―」
妹尾駿佑「村上春樹研究―鼠三部作、「双子と沈んだ大陸」から試みる双子表象の新たな解釈―」
高野翔大「荒木飛呂彦研究─「幽波紋」から見る新たなキャラ表象可能性を中心に─ 」
田林「佐藤春夫研究─現代中国語小説の翻訳における佐藤春夫─」
西井樹「筒井康隆研究―老人文学としての『敵』―」
山際歩夢「「なろう系」研究─サブカルチャーと消費者の変遷から─」
脇田輝希「米澤穂信研究―「セカイ系」と「日常の謎」―」

3年生研究発表会
12月11日(土)開催
〔現代文学研究会〕 

沖本拓海「吾峠呼世晴「鬼滅の刃」論-社会化される少年の物語-」
坂本陽菜 「川上弘美「離さない」論―人魚表象の考察を通して―」
宮本桃江 「村田沙耶香『消滅世界』における女性役割の解体」
安田和愛 「太宰治『駈込み訴へ』論―道化の分析を中心に―」
脇田芽依「小川洋子『ことり』論ー小鳥に対するケアの考察からー」
〔近代文学研究会〕 
梅木颯夏 「梶井基次郎『交尾』論―「その一」を中心に―」
加藤駿介 「宮沢賢治童話における狸表象」
高橋夏海 「有島武郎『実験室』論―初稿の主題について―」
花岡輝  「江戸川乱歩「一人二役」論―描かれる三つの〈一人二役〉から―」
三好萌花 「尾崎翠「第七官界彷徨」」論―精神分析から考える「第七官」―」
〔近世文学研究会〕 
大田梨奈 「山東京伝の筆禍後における創作意識について―『箱入娘面屋人魚』と『龍宮羶鉢木』の比較を中心に―」
瀧山響子 「『諸国百物語』考―「後妻うち」話における「首取り」の観点から―」 
〔古代中世文学研究会〕 
河内彩華 「『源氏物語』頭中将論 ―頭中将の青春期―」
福井百音 「『伊勢物語』「梓弓」考―用例から見る「かなし」の解釈について―」
〔日本語研究会〕
神門裕季 「漫画の吹き出しにおける擬音語・擬態語の翻訳」
藤井萌映果「2020年を中心としたJPOPにおける旋律と日本語アクセントの関係」
三田夏未「洋画字幕における非外来語のカタカナ表記について」
木村綾瀬「年代別に見るフィクションにおける女性語の時代変化」

2020年度
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前期の研究発表会はすべて中止。後期は、大学院研究発表会はオンライン開催、学部の発表会はゼミ単位で実施。

大学院研究発表会
10月10日(土)開催 (第334回)
窪川美紗恵「『我が身にたどる姫君』我身姫についての考察―人の子・親として―」
中島志広「柳営亜槐本『金槐和歌集』配列考―二所諧歌群の伝本比較―」
高橋日向子「「黄村先生言行録」論―太宰治の〈笑い〉の技術―」
奥村尚大「菊池寛「ある抗議書」論―石井藤吉『聖徒となれる悪徒』との関連を中心に―」
11月14日(土)開催 (第335回)
奥原宙「『平家物語』における建礼門院の人物像―覚一本が描き出す姿―」
高橋麻美「『平家物語』覚一本に表れる「厳島」―「厳島」を通して語られること―」
中尾祥子「荒木田麗女『桃の園生』における引歌―頭中将と左中弁の場合―」
石井 七海「夢野久作「氷の涯」考―疎外された者の相違点に注目して―」
今田 奈緒「吉行淳之介『驟雨』考―「敗戦」と山村の持つ「女」観・「家族」観―」
12月19日(土)開催 (第336回)
徐帥「『三語便覧』におけるカタカナ表記についての考察―語学者村上英俊の個人背景・特徴を巡って―」
熊儀儀「『哲学字彙』の提出訳語に付された注記についての研究」
武芳安「現代日本語の「おる」と「いる」の使い分けについて」
朱夢雅「ジェンダー視点からみる向田邦子『思い出トランプ』―「はめ殺し窓」を中心に―」
秦光平「〈いじめ〉との距離―村上春樹「沈黙」論―」
1月23日(土)開催 (第337回)
長内綾乃「『とりかへばや物語』右大臣・四の君親子の愛情の実態」
母丹「『華文大阪毎日』における宮沢賢治―于明仁訳の詩五章について―」
阿部翔太「「村上春樹とビートルズ」論序説―ビートルズとの「和解」以前/以後―」

4年生卒論中間発表会
日本語研究会(7月7日・21日・10月27日・11月10日開催)
正田大和「リアクタンス特性と非営利広告に対する反応の関連性について」
手柴晴海「「バイト敬語」に関する調査と論攷-若年層に焦点を当てて-」
本杉芽衣「日本におけるジェンダー表現の一考察」
大井ちひろ「授受補助動詞「(て)あげる」の機能について」
鈴木翔矢「若年層のアイデンティティについて方言使用に関する考察」
西優花「敬語接頭辞「オン」「ゴ」の使い分けについて」
松本涼太「アイロニーの研究-間主観性に注目して-」
平安文学研究会(11月27日開催)
泉咲妃「『源氏物語』の研究-霧に着目して-」
兼松綾那「観世流謡曲詞章の研究-他流派との違いに着目して-」
利根川太生「『新古今和歌集』における本歌取の研究」
尾川真里奈「『源氏物語』における「笑い」の研究」
松下陽香「『源氏物語』の研究-夢の効果とその利用-」
近世文学研究会(11月24日開催)
石原しず歌「村木道彦論」
日高由貴「『曽根崎心中』から『生玉心中』へ」
藤田莉奈「曲亭馬琴『月氷奇縁』論」
山本彩花「河竹黙阿弥作品における書替狂言の比較検討─「切られ与三の世界」を中心に─」
近代文学研究会(10月20日・27日開催)
狩野智美「岡本かの子「花は勁し」論」 
佐々木隆裕「宮澤賢治論」 
村岡涼香「織田作之助論」
安本健太「新美南吉論」 
波多江空音「江戸川乱歩研究」 
井土和美「梶井基次郎研究」 
現代文学研究会(11月17日・24日・12月1日開催)
松岡幸奈「別役実研究―「関係」の中に在る被害者―」
上灘愛実「小川洋子研究―『寡黙な死骸みだらな弔い』に見る物語の力―」
永岡夢乃「吉本ばなな論─語りにおける「治癒」の方法とその受容─」
山田陽央「少年漫画研究―漫画『ONE PIECE』から考えるジェンダー―」
宮﨑圭吾「三島由紀夫『金閣寺』―溝口と〈無敵の人〉と呼ばれた人たちに通底する〈男らしさ〉の呪縛―」
依田かざね「坂口安吾研究―説話小説における「一組の男女」の変遷―」
東剛志「川上弘美研究─物語世界を支配する「無常観」─」

3年生研究発表会
日本語研究会(12月15日・22日開催)
有馬桃子「名詞化接尾辞「-み」の新しい用法について」
角井勇斗「若者の「ニセ方言」使用について」
三上真希「『新明解国語辞典』からみたカタカナ語のアクセント変化について」
安本拡史「俳句の破格について」
平安文学研究会(11月13日・12月11日開催)
秋山芽祈「六条御息所和歌研究-読み取れる特徴と性格について-」
大本真世「『落窪物語』における女君の魅力について」
篠原美夏「歌語「あさびらき」と「あさぼらけ」について」
髙木咲良「『源氏物語』玉鬘研究-評価語の変遷から見る玉鬘の変化-」
中村春華「『とりかへばや物語』考-男装生活を楽しむ女君像-」
野島優里花「『はなだの女御』の構成について-草花の例え、和歌、人物像との関係-」
近世文学研究会(12月22日開催)
藤井梨代菜「山東京伝『心学早染草』考─善玉・悪玉の魅力について─」
近代文学研究会(12月8日・15日開催)
植草 賢「泉鏡花「清心庵」「龍潭譚」論」  
石村星翔「森絵都「リズム」「ゴールドフィッシュ」論」 
波多野耕大「坂口安吾「裏切り」論」  
伊藤千尋「横光利一「静かなる羅列」論」  
小池希満人「内田百閒「雲の脚」論」 
藤川結子「林芙美子「あひびき」論」 
材木朱夏「鈴木しづ子「指輪」論」  
現代文学研究会(12月5日開催)
上野実紅「梨木香歩『りかさん』論-梨木香歩の人形観-」
浮田梨花「今村夏子『こちらあみ子』論-他者性と共感-」
高野翔大「荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』論-新たな身体表象と「第五部 黄金の風」から考える王道-」
梅本浩希「道尾秀介『月と蟹』論-「泣くこと」の効用に見る主人公慎一-」
脇田輝希「米澤穂信『正義漢』論-語りから見るジャーナリズム批判-」
山際歩夢「サブカルチャー文化の変遷と現代評論から見る「なろう系」-「異世界モノ」の基本骨子を解明する-」
妹尾駿佑「村上春樹『1973年のピンボール』論-先延ばしの治癒と回復-」
西井樹「筒井康隆『敵』論-語りとジェンダー-」
田林「魯迅作「孤独者」-佐藤春夫訳の考察-」

2019年度

大学院研究発表会
6月15日(土)開催 (第329回)
中島志広「『金槐和歌集』論―柳営亜槐本における詞書の異同と部立間相違歌を中心として─」
窪川美紗恵「『我が身にたどる姫君』同性愛評への疑問」
呉晶晶「馬琴の批評における「看官」について―『著作堂旧作略自評摘要』に注目して─」
髙橋日向子「太宰治『人間失格』の研究―葉蔵救済物語としての『人間失格』―」
奥村尚大「安部公房『ひげの生えたパイプ』論―「普通の子供」への成長―」
7月21日(土)開催 (第330回)
顧宇豪「『元良親王集』の構造」
母丹「中国における「注文の多い料理店」受容のはじまり―田村俊子という読者をめぐって―」
史蕊「太宰治「燈籠」論―自己告白としてのテクスト―」
10月20日(日)開催 (第331回)
安本智美「塗籠本『伊勢物語』―「ゆく蛍」「暮れがたき」章段と惟喬親王章段」
長内綾乃「『とりかへばや物語』の宰相中将は烏滸者なのか―「をこなり」「をこがまし」を視点として―」
緒方康平「「伊達競阿国戯場」考―祇園社という場―」
佐藤魁人「谷崎潤一郎「法成寺物語」再考―秘密の効果と仏教的モチーフの役割―」
下岸大助「室生犀星「寂しき魚」における編集―作家・編集者・組版・印刷―」
秦光平「私もまた被害者なのだ、と言えない事情―藤野可織「私はさみしかった」論―」」
11月16日(土)開催 (第332回)
渡橋恭子「『明星抄』における『河海抄』享受の様相―諸本の成立過程に関連させて」
張備「田村俊子主宰雑誌『女声』をめぐる日本人作家たち―火野葦平「怪談宋公館」を一例として」
阿部翔太「福永武彦「塔」論―マラルメ受容に注目して」
矢吹文乃「読みかえられる〈病い〉―寺山修司「身毒丸」の生成とアダプテーションに注目して」
12月15日(日)開催 (第333回)
北原沙友里「惟明親王の『正治初度百首』羇旅五首について」
楊媛「浅井了意『三綱行実図』について―烈女譚を中心に―」
倪楽飛「遠藤周作『スキャンダル』研究―「悪の問題」再考―」

4年生卒論中間発表会
11月30日(土)開催

今井美貴「小野小町の夢の歌考」
高橋眞依子「『平中物語』の女たち」
尾川真里奈「平安朝文学における「笑い」―『源氏物語』を中心に―」
久保香那子「『大和物語』一六八段考―小町・遍照の贈答歌をめぐって―」
藤井隆史「『源氏物語』とその前後―「泣く」表現についての考察―」
小林美月「整版本『源氏小鏡』研究―諸本の比較を通して―」
久本花菜「『とりかへばや物語』研究―人物の形容語に着目して―」
岩崎隼「『東海道中膝栗毛』研究―弥次郎と喜多八の描かれ方を中心に―」
梶原彩夏「芦屋道満大内鑑論」
中尾祥子「荒木田麗女『桃の園生』論」
山下靖子「近松門左衛門研究」
今井花実「織田作之助研究―『雨』論―」
久瀬弥琴「寺山修司研究」
四方佑京「正宗白鳥論―漢詩文の引用の意義について―」
高橋美帆「夏目漱石研究―『吾輩は猫である』論―」
向林志穂「江戸川乱歩研究―初期短篇作品におけるいたずら―」
山田菜保子「太宰治研究―太宰の描く女学生像―」
神垣知生「田村隆一研究―『四千の日と夜』の意義―」
濱元紅実「村上春樹研究―『1Q84』における「システム」と「個人」の関係―」
東優奈「村上春樹研究―作品における図書館表象―」
吉崎茉莉花「京極夏彦研究―「癒し」としての妖怪小説―」
稲垣結芽「宮部みゆき研究―ファンタジーに描かれる「いじめ」―」
三好真衣奈「個人の中にある語彙の体系に関する研究」
松本涼太「アイロニーに関する認知言語学的研究」
吉田和津奈「絵本の表現技法と読み聞かせの実際」

3年生研究発表会
7月6日(土)開催

村岡涼香「織田作之助『天衣無縫』論」
井土和美「梶井基次郎『桜の樹の下には』論」
佐々木隆裕「宮沢賢治『よだかの星』論」
兼松綾那「能『土蜘蛛』考 ―胡蝶に着目して―」 
松岡幸奈「寺山修司『毛皮のマリー』論」
依田かざね「坂口安吾『桜の森の満開の下』論―安吾の無形の説話者―」
永岡夢乃「吉本ばなな『TUGUMI』論」
石原しず歌「村木道彦論」
藤田莉奈「『月氷奇縁』と『雨月物語』の比較考察」
村上優美「幕末・明治初期の英語語学書の片仮名による発音表記」
西優花「「オン」と「ゴ」の使い分け」
大井ちひろ「『志無也久世無志與(まつたいでんふくいんしよ)』における表記上の特徴」
鈴木翔矢「若者の方言意識に関する一考─第一次調査を通して─」
12月14日(土)開催
狩野智美「岡本かの子「花は勁し」論」
波多江空音「江戸川乱歩「人間椅子」論」
安本健太「新美南吉「疣」論」
正田大和「日本の住宅の断熱・暖房環境の問題を利用した広告の比較」
手柴晴海「バイト敬語に関する調査」
本杉芽衣「「悪役」のことば」
泉咲妃「『源氏物語』「橋姫」考 ―冒頭部解釈についての再検討―」
利根川太生「注釈書による本歌取りの傾向について─新古今和歌集 花の歌を例に挙げて─」
岡村寧音「湊かなえ「ポイズンドーター」、「ホーリーマザー」論―毒親ブームとイヤミスにみる作品の位置―」
上灘愛実「小川洋子『妊娠カレンダー』論―表現から見る「妊娠」の奇妙さー」
宮崎圭吾「三島由紀夫『金閣寺』論ー溝口の同一性統合の可能性と父の影響ー」
山田陽央「尾田栄一郎『ONE PIECE』論ーなぜ麦わらの一味は愛されるのかー」
日髙由貴「『曽根崎心中』から『生玉心中』へ」
山本彩花「河竹黙阿弥「切られ与三の世界」考」

2018年度

大学院研究発表会
6月23日(土)開催 (第324回)

下岸大助 「芥川龍之介の童話再読」
佐藤魁人 「谷崎潤一郎の悪魔主義再考―「法成寺物語」をきっかけとして―」
長内綾乃 「『とりかへばや物語』構想上の綻びと物語への評価」
緒方康平 「『碁太平記白石噺』三段目の考察」
秦光平 「いじめ体験という「当事者性」の生成とその変容―重松清「エビスくん」再読―」
7月15日(土)開催 (第325回)
安本智美「塗籠本『伊勢物語』第七段考―「はかなく」なったのは女か男か―」
乙重昌文「太宰治「十二月八日」─戦時に於ける言語戦略の可能性─」
矢吹綾乃「〈壁〉が隔てた戦争責任―寺山修司「阿片戦争」「レミング」読解―」
10月5日(土)開催 (第326回)
槇原奈津美「「母」としての和泉式部―家集から見る娘への愛情」
小寺郁美「和歌における「まり」」
王思涵「国木田独歩「恋を恋する人」論―他者との出会い」
加地由利香「井上ひさし『紙屋町さくらホテル』論―『無法松の一生』と「赤穂浪士」に注目して」
孫璐「林京子「ミッシェルの口紅」論―戦争の時代を生きる少女たち」
阿部翔太「失われた「記憶」を想起するタイムトラベル物語―村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』論」
11月10日(土)開催 (第327回)
渡橋恭子「『弄花抄』にみる『河海抄』享受の様相―『源氏物語聞書』・『一葉抄』の引用状況に着目して─」
張備「田村俊子「離魂」「枸杞の実の誘惑」論―現実と虚構の間―」
デヴィ アングラエニ「佐多稲子『髪の歎き』における欧亜混血女性の役割」
倪楽飛「『沈黙』研究―「顔」のモチーフを中心に―」
12月10日(土)開催 (第328回)
竺銀児「『源氏物語』蓬生巻「心憂の仏菩薩」を読む―末摘花巻「普賢菩薩の乗物」と
北原沙友里「惟明親王の『正治初度百首』恋部十首について」
楊媛「『伽婢子』の恋愛譚について―『剪灯新話』を中心に―」
余盼盼「遠藤周作『わたしが・棄てた・女』論―「手記」と〈痕跡〉をめぐって─」

4年生卒論中間発表会
11月29日(木)開催

井上春咲「太宰治論」
小田和佳菜「黄霊芝論」
島谷桃佳「林芙美子論」
瀬戸口真珠「谷崎潤一郎研究」
中田晃平「牧野信一研究」
三代光汰「江戸川乱歩研究」
山口佐和子「志賀直哉研究」
山本静「多和田葉子論」
羽生草太「森博嗣研究」
城下佳香「遊女歌舞伎について―『そゝろ物語』を中心に―」
髙橋茜里「『艶道通鑑』研究」
長谷川遼「西鶴の描く「食」」
石田ももか「「母と娘」の文学研究」
山﨑優花「鴻上尚史研究」
谷重舞佳「はやみねかおる研究」
坂井隆司「東日本大震災後文学論」
五百藏真美「村上春樹研究」
冨永真帆「梶井基次郎研究」
渡邊葵「宮部みゆき研究」
奥村尚大「安部公房研究」
吉村知将「『シン・ゴジラ』研究」
鍋倉沙耶香「科学技術の向上に伴うエンターテインメントの変容」
西川晃司「強調表現にみる若者言葉の特徴」
山根日那子「映画のキャッチコピーにおける表現に関する分析」
山本愛莉「歌詞における当て字の使用傾向についての研究」
窪川美紗恵「王朝文学「扇」考」
小野敦美「『源氏物語』明石の女考」
岡本文香「『伊勢物語』における「色好み」な女論」
木村奈生「紫式部「めぐりあひて…」歌考」
中島志広「実朝考」

3年生研究発表会
7月14日(土)開催

久本花菜「男と女から見る『とりかえばや』」
久保香那子「『大和物語』における遍照と小町の関係性―「ただにも語らひし仲」に注目して―」
小林美月「末摘花はなぜ庇護されたのか―〈若紫〉〈末摘花〉の巻における光源氏の意識に注目して―」
今井美貴「小野小町夢の歌考―古今和歌集六五七番歌の解釈をめぐって―」
梶原彩夏「武士を出自とする芦屋道満像―『芦屋道満大内鑑』と先行作品を比較して―」
山下靖子「近松門左衛門『山崎与次兵衛寿の門松』人々の交流の考察」
四方佑京「『夢十夜』が示す恋愛」
高橋美帆「夏目漱石『吾輩は猫である』論」
向林志穂「江戸川乱歩『二癈人』論」
稲垣結芽「宮部みゆき『英雄の書』論―主人公の成長と世界の関連―」
東優奈「村上春樹「図書館奇譚」論―「図書館」と「物語」―」
吉田和津奈「表紙のデザインについての研究」
三好真衣奈「宮崎駿『風の谷のナウシカ』における土鬼(ドルク)語の役割」
12月8日(土)開催
今井花実「織田作之助『雨』論」
久瀬弥琴「寺山修司『花姚記』論」
山田菜保子「太宰治『女生徒』論」
神垣知生「田村隆一『幻を見る人』―垂直性と抽象による絵画性―」
濱元紅実「村上春樹『ノルウェイの森』論―自己語りに注目して―」
吉崎茉莉花「桜庭一樹『推定少女』論―地方都市と東京に住む少年少女―」
松下陽香「『源氏物語』―夢の効果と利用について―」
高橋眞依子「『平中物語』第十段冒頭文の解釈―「女とも」に注目して―」
尾川真里奈「『落窪物語』における頼道の報復について」
藤井隆史「『源氏物語』における「泣く」表現について」
岩崎隼「『東海道中膝栗毛』における弥次郎と喜多八の人物設定に関する考察」
中尾祥子「荒木田麗女『桃の園生』―頭の中将と左中弁の描かれ方を比較して―」
松本涼太「アイロニーと間主観性についての研究」

2017年度

大学院研究発表会
6月17日(土)開催 (第319回)

安本 智美「「かかるをりにや」考─ 『伊勢物語』十三段の男の葛藤─」
槇原 奈津美「和泉式部の罪の意識について」
小寺 郁美「平安文学における蹴鞠の位置付け」
乙重 昌文「国家と対峙する自意識の戦略─ 〈太宰治〉「股をくヾる」を読む─」
矢吹 文乃「市街劇の犯罪性─寺山修司の演劇論─」
阿部 翔太「〈語り〉と〈記憶〉の多重奏─村上春樹『ノルウェイの森』論─」
7月22日(土)開催 (第320回)
加地由利香「井上ひさし「父と暮せば」論―主要参考文献からみる創作性─」
渡橋恭子「『河海抄』「或説」の使用目的に関する検討」
小林理正「『狭衣物語』巻二・流布本系本文解釈存疑―紹巴『狭衣下紐』の〈読み〉とその呪縛─」
枝長幹大「天地は栄えない―上代文献における「天地」考─」
10月14日(土)開催 (第321回)
城佳佑「天皇は神上がらない―『古事記』における「崩」の訓から―」
佐藤綾夏「『枕草子』及びその周辺資料から見る『落窪物語』―人物描写を中心に―」
八木壮平「『仮名手本忠臣蔵』人物像―天河屋義平の成立―」
11月11日(土)開催 (第322回)
王思涵「国木田独歩「画の悲み」試論―同時代絵画史の視点から―」
劉珍珍「川端康成と唐代小説のかかわり―『浅草紅団』と『謝小娥伝』の比較から―」
菊本麗「西本願寺本『万葉集』藍筆訓に見る仙覚改訓の傾向―巻第一を中心として―」
福岡依鈴「『色道修行男』試論―巻三における趣向の利用について―」
萬田慶太「徳永直「文学サークル」論―九三〇年代の農村における文化活動の群像―」
12月9日(土)開催 (第323回)
倪楽飛「遠藤周作『鉄の首枷 小西行長伝』研究―「面従腹背」の生き方に見る〈真実〉―」
余盼盼「遠藤周作『青い小さな葡萄』論─〈葡萄〉のモチーフを中心に─」
熊尾紗耶「谷崎潤一郎『細雪』における妙子像の検討―「純潔」規範の受容をめぐって―」
北原沙友里「『正治初度百首』研究―惟明親王の夏歌と冬歌について―」

4年生研究発表会
11月30日(木)開催

池田恵里花「『落窪物語』典薬助考」
今浦加奈子「重松清研究」
緒方康平「烏亭焉馬研究―「碁太平記白石噺」を中心に―」
岡野壮一郎「竹取物語研究」
長内綾乃「『とりかへばや物語』の男君試論」
佐藤魁人「谷崎潤一郎研究」
下岸大助「芥川龍之介研究」
清家大雅「中島敦研究―南洋遠征前後の作品を中心に―」
台信涼子「『落窪物語』研究―女君の人物像について―」
高野好子「泉鏡花研究」
滝本有美子「梶井基次郎研究」
友近あかり「オノマトペから想起されるイメージに関する研究」
長島沙和「英語に入った日本語由来の外来語に関する研究」
中村汐里「平安朝和歌における桜の研究」
橋本拓哉「本格ミステリ論」
秦光平「「いじめ文学」論」
濱本菜奈美「『紫式部日記』考~記録書的側面の検証~」
松野文彬「村上龍研究」
宮崎香陽子「井原西鶴『男色大鑑』論」
迎桃子「秋宵奇談 『晦日の玉兔』研究」
村上舞「桜庭一樹研究」
毛利勇介「向田邦子論」
山田万由子「携帯端末の移行が投稿内容と様式に与える影響についての研究」
吉峯諒「ネット集団語の使用とそのはたらき―「2ちゃんねる」から生まれた「なんJ語」―」

3年生研究発表会
7月1日(土)開催

中島志広「地名・歌枕から見る『金槐和歌集』の考察」
小野敦美「『源氏物語』「若菜上」における「この人」をめぐって―入道か、それとも姫君か―」
城下佳香「『そゝろ物語』に見る女歌舞伎について」
髙橋茜里「『艶道通鑑』からみる増穂残口の神道布教」
井上春咲「太宰治「葉桜と魔笛」論」
山口佐和子「志賀直哉「荒絹」論」
山本静「永井荷風「すみだ川」論」
山﨑優花「鴻上尚史『アンダー・ザ・ロウズ』論―脇役に注目して―」
冨永真帆「梶井基次郎「冬の蠅」研究―生へのまなざし―」
石田ももか「『乳と卵』論 母と娘の関係から」
東剛志「川上弘美「花野」論 異類のいる日常への誘い」
鍋倉沙耶香「アニメーション作品における劇中歌の効果について」
西川晃司「新語の生成と伝播について」
山根日那子「テクストから探る作家の特性」
12月16日(土)開催
窪川美紗恵「『源氏物語』扇考―取り交わされる「扇」―」
木村奈生「「百人一首」から 定家と紫式部の和歌の解釈について―〈夜半の月かな〉か、〈夜半の月影〉か―」
岡本文香「『伊勢物語』の「色好み」な女」
山本愛莉「歌詞における「当て字」についての研究―Mr.Childrenの楽曲を中心に―」
長谷川遼「『好色一代男』における遊女と食の関係」
小田和佳菜「太宰治「駈込み訴へ」論―愛憎の奥に隠れたもの―」
島谷桃佳「林芙美子「水仙」における善悪」
瀬戸口真珠「谷崎潤一郎「春琴抄」論―佐助の愛についての再考―」
中田晃平「牧野信一「風媒結婚」論」
三代光汰「江戸川乱歩「芋虫」論―「障害」という設定からの一考察―」
坂井隆司「村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』論―空間による閉塞感と開放感―」
渡邊葵「宮部みゆき『模倣犯』論―シリアルキラー・ピース像―」
奥村尚大「安部公房『第四間氷期』論―時間と語りに注目して―」
五百藏真美「村上春樹「イエスタデイ」論―複数性から見る愛のあり方―」
谷重舞佳「はやみねかおる「怪盗道化師(ピエロ)」論―夢へと誘う「道化師(ピエロ)」の語り―」

2016年度

大学院研究発表会
6月25日(土)開催

枝長幹大「『万葉集』九九六番歌「御民吾…」の訓読について」
城佳佑「記紀・風土記と歌謡・和歌にみえるスクナビコナ」
佐藤綾夏「「あけぼの」からみる『枕草子』の受容について」
小林理正「書陵部蔵勧修寺教秀筆『狭衣物語』について(巻一を中心に)-絵画資料との関わりから-」
渡橋恭子「『花鳥余情』における『河海抄』の享受について-『源氏物語』古注釈の延喜天暦準拠説を基軸として-」
八木壮平「江戸時代中期における早野勘平」
加地由梨香「井上ひさし「父と暮らせば」論-「主要参考文献」からみる被曝の継承について-」
7月23日(土)開催
森田裕貴「『平家物語』平教経の人物造形について」
北原沙友里「『式子内親王集』B百首における『源氏物語』受容」
王憶氷「『雁』の描写ー『金瓶梅』から受けた影響ー」
井上すみれ「新中間階級へのまなざしー加能作次郎「幸福の持参者」論ー」」
10月29日(土)開催
陳博林「九条本『文選』における文体差の比較─賦と詩の読み添え語を中心に─」
浅山茂輝「『浜松中納言物語』研究─<みをかふ>表現に着目して─」
西岡一喜「鴨長明研究─『方丈記』『無名抄』『発心集』を横断して─」
江口裕梨「馬場文耕『近世江都著聞集』構成についての研究」
胡典「井伏鱒二「黒い雨」研究─『重松日記』との比較から見る重松の記述の客観性─」
倪楽飛「遠藤周作『死海のほとり』研究─V・E・フランクル『夜と霧』との関連性をめぐって─」
11月12日(土)開催
孫瑾「呪術療法における水の使用」
王帥予「仏教説話文献における漢字使用の対比─『探要法花験記』と『本朝法華験記』を中心に─」
孟津卉「妙一記念館本『仮名書き法華経』と『法華経単字』の比較研究」
劉珍珍「川端康成と唐代小説のかかわり─「新浦島物語」と『柳毅伝』の比較から─」
竺銀児「『源氏物語』の琴韻テクストの解読に臨んで」
出木良輔「<教員読者>と「坊つちやん」の時代─「教師ははたで見る程楽ぢやないと思つた」─」
12月10日(土)開催
萬田慶太「<転向>のメディア的生成過程─手記、書簡、獄中記─」
デウィ・アングラエニ「坂口安吾における<京都>─「日本文化私観」を中心に─」
熊尾紗耶「永代(岡田)美知代と『花ものがたり』」
板倉大貴「花田清輝の記録芸術論について」
余盼盼「遠藤周作『深い河』論─啓子の人物像を中心に─」
ダルミ・カタリン「村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』に見るコミットメントの問題─短編小説「タイランド」を中心に─」
福岡依鈴「豆男物における魂の入れ替えについて」
髙田哲治「詩品の序と仮名序の排列」
1月21日(土)開催
王暄「『注好選』における一人称代名詞「吾」と「我」について」
李玉婷「六国史に於ける「尚」の用法」

4年生研究発表会
12月2日(金)開催

阿部翔太「村上春樹研究―「書く」身体と書かれる「身体」―」
石原佑希子「吉田知子研究―不条理な世界を見つめる「眼」―」
関彩乃「綿矢りさ研究―女を取り巻く関係性―」
十川優香「ネット小説研究」
長谷川和人「村上春樹研究」
矢吹文乃「寺山修司研究」
永田大樹「大岡昇平研究」
西尾優「稲垣足穂の幻想空間」
森夢実「横光利一研究―〈マルキシズムとの格闘時代〉からの脱却―」
山川敦之「芥川龍之介と犬」
川治航平「井原西鶴の研究」
山崎千夏子「為永春水研究」
帖佐奈穂「鹿児島方言の使用実態に関する研究―特に「気づかない方言」に注目して―」
山川秀昭「『日本人』のコノテーションに関する計量分析」
吉澤宗士「二者間の会話における非言語要素の研究」
河野あすか「『平家物語』平知盛考」
木田智麻「『平家物語』平重盛研究」
黒田夏生「小泉八雲の『古事記』観―チェンバレンの英訳の影響を中心に―」
小寺郁美「藤原成通の人物像について―蹴鞠に焦点を当てて―」
坂田千夏「伊勢物語の和歌についての研究」
佐藤奏「『古事記』教材化についての研究―英雄譚の文学性への視点から―」
槇原奈津美「『百人一首』和泉式部歌の研究」
渡辺紗優袈「異類恋愛譚における狐の研究―御伽草子「木幡狐」を中心に―」

3年生研究発表会
7月2日(土)開催

長島沙和「現代におけるメディアの影響力─作家像の形成について─」
吉峯諒「2ちゃんねるとネット集団語」
池田恵里花「『落窪物語』末文の解釈について」
長内綾乃「『枕草子』における「思ひ人」考」
中村汐里「「いにしへの奈良の都」の和歌に関する説話・伝承についての比較考察―『伊勢大輔集』を起点として―」
佐藤魁人「『惡魔』と『續惡魔』─写実的に描く谷崎潤一郎の悪魔主義文学─」
橋本拓哉「法月倫太郎のミステリ観―『密閉教室』を手掛かりに」
秦光平「「病の美化」の相対化―福永武彦「世界の終り」における病の表象―」
村上舞「「手袋を買ひに」における東京と田舎」
毛利勇介「向田邦子『あ・うん』考―向田作品における家族と「男・女」」
12月3日(土)開催
友近あかり「感覚表現、言葉の選び方に表れる著者の特性」
山田万由子「文章の構造を把握することの効用」
岡野壮一郎「『竹取物語』論─「かぐや姫」と「月」と時々「月経」─」
台信涼子「『落窪物語』における裁縫の役割」
濱本菜奈美「『紫式部日記』考」
緒方康平「『碁太平記白石噺』にみる焉馬─六・七段を中心に─」
宮崎香陽子「『男色大鑑』と『武道伝来記』に見る敵討と男色の結びつきについて」
迎 桃子「『秋宵奇談 晦日の玉兎』における加筆修正にみる作者の工夫」
下岸大助「芥川龍之介「アグニの神」論」
清家大雅「中島敦『名人傳』論~真の名人と弓の関係について~」
高野好子「泉鏡花『夜行巡査』論」
滝本有美子「梶井基次郎『路上』論─「近道」からの視点─」
羽生草太「森鴎外『ヰタ・セクスアリス』論─森林太郎と金井湛の試み─」
今浦加奈子「重松清「ナイフ」論─新しい父親像について─」
松野文彬「村上龍『限りなく透明に近いブルー』論─「僕」 「身体」が表象する青春─」
吉村知将「森見登美彦「四畳半神話体系」考─幸福の価値観の変動─」

2015年度

大学院研究発表会
6月13日(土)開催

浅山茂輝「『浜松中納言物語』研究―「みをかふ」考―」
北原沙友里「『式子内親王集』における『伊勢物語』受容―配列の観点から―」
西岡一喜「歌人長明の周辺について」
森田裕貴「『平家物語』平家経に関する史実と虚構について」
江口裕梨「「八百屋お七もの」における悪役の考察―馬場文耕『近世江都著聞集』における吉三郎を描く意図について―」
加川すみれ「カムパネルラの父とはなにか―『銀河鉄道の夜』をめぐる一考察」
李冬陽「井伏鱒二「遙拝隊長」論」
7月25日(土)開催
胡逸蝶「芥川龍之介における中国女性像の変遷―『南京の基督』、『奇怪な再会』、『湖南の扇』を中心に―」
陳翰柯「平安鎌倉時代における清原家訓法の変遷について―頼業と教隆を中心に―」
福岡依鈴「『潤色栄花娘』における観音信仰―清水寺の観音の申し子としてのお豆―」
10月31日(土)開催
戴玉潔「漢文訓読語における接続助詞の研究」
胡典「「黒い雨」から見る原子爆弾の精神的影響」
長谷川敬史「寺山修司『田園に死す』と安部公房「カンガルー・ノート」―共通点から辿る影響関係―」
倪楽飛「遠藤周作作品から見る宗教性―『深い河』(ディープ・リバー)を例として―」
王春侠「吉本ばなな『イルカ』に関する一考察―作品の中に見られる社会問題を中心に―」
井上僚介「「伊藤計劃バブル」論―死後の作家表象を巡って―」
11月14日(土)開催
孫瑾「日本呉音から見る中国魏晋南北朝音について―豪韻字を中心として―」
菊本麗「和歌に詠まれる「みどりこ」の意義―上代から平安期を中心に―」
田村美菜「業平歌の享受―『伊勢物語』から『源氏物語』へ―」
竺銀児「若紫巻北山の弾琴―「山の鳥もおどろかしはべらむ」をめぐって―」
王憶氷「『雁』のお玉と『虞初新志』の小青」
萬田慶太「中野重治「雨の降る品川駅」とその影響圏―特に〈在日〉文学における受容を中心にして―」
12月12日(土)開催
陳博林「九条本『文選』における文体差の比較―賦と詩の読み添え語を中心に―」
高田哲治「古今和歌集仮名序構造化への一試案―貫之の仮名序構成に対する中国詩学の摂取のあり方(その一)―」
加藤伸江「『源氏物語』蜻蛉巻女一の宮垣間見の検討―馬道の方からの薫の視線について―」
坂越さやか「写本『中将姫一代略記』に見る中将姫説話の受容」
出木良輔「「田舎教師」を取り巻くメディアと言説―「武蔵野」から「検定試験」へ―」

4年生卒業論文中間発表会
11月28日(土)開催

枝長幹大「仁徳天皇「聖帝」考」
城佳佑「『古事記』における美的感覚」
永松実紗「『篁物語』考―作品の特徴とテーマ―」
藤井美沙紀「朧月夜の出家―『源氏物語』の「密通」と「揺れ」から―」
松浦小雪「平安朝文学における猫―『源氏物語』における猫の特異性―」
吉峯早紀「『伊勢物語』研究―平安朝の女性が読む意義―」
紙麻優紀「上田秋成研究―「浅茅が宿」と「宮木が塚」を中心として―」
前村友袈「『大石兵六夢物語』論」
八木壮平「「忠臣蔵」から探る武士と庶民の姿」
木邨明恵「金鶴泳論」
坂本美優「江戸川乱歩論―「人でなしの恋」を中心に―」
介川唯紀「田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」論」
中島彩美「灰谷健次郎『兎の眼』論」
納富謙伍「初期金井美恵子論」
板谷健太郎「村上龍研究―初期三作品から見る「破滅・戦争」と「依存」の問題―」
加地由利香「井上ひさし研究―被爆体験を語り継ぐ」
権昶賢「江戸川乱歩研究―中期作品から見る「異常性愛」とその時代」
寺岡翔太「鷺沢萠研究―民族意識の芽生えと「オトナ」への転換」
永原栄吾「火野葦平論―「戦犯作家」の戦争観と戦争責任―」
矢澤久美子「笙野頼子研究 語る「女」と語られる「居場所」」
大西達也「万葉仮名の使用例とその変遷の研究」
戸田建太「藤原定家の仮名遣いにおける「ゆれ」の研究」
上里真「初対面場面での話題選択についての研究」
大西誠「「煮詰まる」の意味変化に関する研究」
新宅千春「韓国語の呼称表現に関する言語学的研究」
村上菜穂「「注意書き」の表現についての研究」

3年生研究発表会
7月4日(土)開催

山川敦之「芥川龍之介「歯車」考」
木田智麻「覚一本『平家物語』における清盛像」
坂田千夏「『古事記』 「黄泉の国」と「根の国」」
佐藤葵「『古事記』の物語性の考察―「天照大御神と須佐之男命」段を平安朝の文体に改める試み―」
槇原奈津美「『和泉式部日記』における敦道親王の心情描写について」
十川優香「和田竜「のぼうの城」から見るリーダーの在り方の変化」
長谷川和人「村上春樹「中国行きのスロウ・ボート」にある原点」
矢吹文乃「寺山修司『田園に死す』―歴史の呪縛からの解放―」
吉澤宗士「政治家のことばについて―歴代首相の所信表明演説考―」
12月5日(土)開催
河野あすか「覚一本『平家物語』知盛を読む―「見るべき程の事」考―」
黒田夏生「異類交流・出家遁世譚の変容―『今昔物語集』・『古今著聞集』の比較を通して―」
小寺郁美「「古今著聞集」にみる説話化」
渡辺紗優袈「「女狐」考察―「木幡狐」きしゆ御前からみる女狐像―」
川治航平「『けいせい色三味線』湊之巻一考―象徴としての「蝶」を中心に―」
山﨑千夏子「『春色梅児誉美』における女性の描き方」
永田大樹「大岡昇平『俘虜記』論―「捉まるまで」にみる『野火』の原点―」
西尾優「『星を売る店』考」
森夢実「横光利一「高架線」考」
阿部翔太「村上春樹『海辺のカフカ』論―コミットメント/デタッチメントをめぐる冒険」
石原佑希子「有川浩『塩の街』におけるユートピアの創造」
関彩乃「綿矢りさ「亜美ちゃんは美人」からみる「生きづらさ」と「関係性」」
帖佐奈穂「九州地方の昔話の語り納めについて」
山川秀昭「『裁判員経験者の意見交換会議事録』における計量分析」

2014年度

大学院研究発表会
6月14日(土)開催

菊本麗「『万葉集』における「雲」の研究―火葬の煙を表す表現についての一考察―」
福岡依鈴「「豆男物」草子の系譜と趣向に関する研究」
出木良輔「教育雑誌投稿小説における〈女教員〉表象」 
長谷川敬史「安部公房「燃えつきた地図」関連作品の比較考察―〈壁の男〉の変化からみる作品の変化について」
井上僚介「伊藤計劃「虐殺器官」論―「虐殺の文法」と秋葉原連続殺傷事件に見るメディア表象を巡って」
7月26日(土)開催
王徳俊「漢文における「ふす・いぬ・ねふる」の意の「寝」と「寐」」         
曹亜瓊「金沢文庫本『群書治要』(巻十と巻三二)における「之」の訓読法について」  
田村美菜「古今集における在原業平の和歌の研究―業平の歌の評価の変遷―」        
李蘇洋 「「火宅の門」から出た「牛の小車」―謡曲における六条御息所と車のイメージについて」 
岩下邦子「近世女人の紀行文について―阿部峯子と小田宅子の和歌―」           
足立桂「泉鏡花作品における能楽の影響―「二世の契」を一例として」
11月29日(土)開催
陳翰柯「金沢文庫本『群書治要・経部』におけるふりがなの研究―両振り仮名を中心に―」
戴玉潔「平安・鎌倉時代の資料における「有・在」について」
竺銀児「『源氏物語』の七絃琴」
胡逸蝶「芥川龍之介における中国女性像―「南京の基督」を中心に―」
王春侠「よしもとばななのフェミニズム考察―『イルカ』を中心に―」
12月13日(土)開催
王喧「『春秋左氏傳』に於ける「吾」と「我」の使い分けについて」
高田哲治「万葉集巻三譬喩歌について―修辞という観点から離れて」
加藤伸江「『源氏物語』若宮誕生後六日目の移動について―産養の儀から見る冬の町―」
坂越さやか「勧化本『中将姫行状記』から読本『中将姫一代記』への改作に関する一考察」
板倉大貴「逆用の世界―花田清輝と「政治と文学」論争」
ダルミ・カタリン「村上春樹「TVピープル」におけるアイデンティティの問題」
1月24日(土)開催
李玉?「六国史に於ける「請」の用法」

4年生卒業論文中間発表会
11月22日(土)開催

浅山茂輝「『浜松中納言物語』研究―「隔たり」を結ぶ転生―」
粟田遥「『源氏物語』研究―作中に再登場する死者たち―」
嶋田真友子「『落窪物語』研究―あこぎを中心に―」
杉山桃苗「小倉百人一首研究」
谷篤史「『蜻蛉日記』研究―歌徳説話へのアンチテーゼとして」
坪倉咲季「島根県における出雲神話教育の歴史」
西岡一喜「『方丈記』に見る長明の親子観―「コワラハ」記事に注目して―」
板東美帆子「『狭衣物語』研究―養親・養子関係について―」
森田裕貴「『平家物語』研究―武士の「生き様」について―」
結城与恵「古代・中世文学における遊女の研究」
大野早央里「村上春樹研究」
高島優那「小川洋子研究―曖昧さを描くということ―」
塚原桃子「山田詠美研究 二面性を持つ登場人物たち」
中島愛「岡崎京子研究―現代日本で戦う人々―」
西沖悠「坂口安吾研究―戦後説話体小説二編の歴史的解釈について―」
藤井柚圭「星新一―ショート・ショート分類からみる星の戦略―」
加川すみれ「宮沢賢治とメディア・ミックス―『銀河鉄道の夜』再生産の過程をたどって」
大窪遥「「平成の大合併」による市町名の決定過程についての研究」
金平紗也加「発話スタイルが話者の性格印象に与える影響」
高下匠「3人の会話における発話権の取得と非言語行動の関連性についての研究」
坂本周平「「カラ方言」についての社会言語学的研究」
正木陽子「手話におけるオノマトペの表現についての研究」
吉野耕平「G1優勝馬にみる馬名の特徴及び年代による傾向」
江口裕梨「八百屋お七の伝承について」
原文菜「『蘆屋道満大内鑑』論―蘆屋道満とその周辺人物の人間性―」
磯部佑介「小川未明『赤い蝋燭と人魚』論」
今村紀子「谷崎潤一郎『痴人の愛』論」
岩尾祐司「井伏鱒二論」
太田佳輔「昭和二年の芥川龍之介」
増田尚哉「『細雪』論」
山崎智咲「『いのちの初夜』論」

3年生研究発表会
7月19日(土)開催

枝長幹大「『古事記』「造化三神」の性格について」
野上航太「式子内親王の詠む恋について」
松浦小雪「現代語訳からみる葵の上の最期」
介川唯紀「宮部みゆき「火車」考察」
納富謙伍「芹沢光治良『巴里に死す』を読む」
加地由利香「原民喜「夏の花」考察―「私」の家族と「アリエタコト」―」
寺岡翔太「川上弘美「蛇を踏む」研究―「蛇」とヒワ子の母子癒着構図―」
矢澤久美子「母娘関係からみる笙野頼子「なにもしてない」」
大西達也「平安初期における万葉仮名の使用例」
上里真「「根性」という言葉の変化」
新宅千春「韓国語慶尚方言の字幕吹き替えについて」
12月6日(土)開催
大西誠「「煮詰まる」の意味の変化に関する考察」
村上菜穂「新聞の社説における外来語についての考察」
戸田建太「定家筆本『土左日記』における「を」と「お」の仮名遣いの研究」
城佳佑「「大穴牟遲」の呼称から見る『古事記』神話について」
永松実紗「『篁物語』の文学的位置について」
藤井美沙紀「末摘花の魅力とは何か」
吉峯早紀「『伊勢物語』受容論―『伊勢物語』成立と同時代に生きた女性読者の視点から―」
紙麻優紀「「浅茅が宿」宮木と真間の手児女伝説」
前村友袈「『金々先生栄花夢』と『金々先生造花夢』―変化する金々先生―」
八木壮平「「忠臣蔵」義士劇における浅野内匠頭長矩」
木邨明恵「小島信夫「吃音学院」考察」
坂本美優「梶井基次郞「Kの昇天―或はKの溺死」考察」
中島彩美「灰谷健次郎『兎の眼』考察」
板谷健太郎「貴志祐介「悪の教典」―サイコホラーから見る可能性―」
権昶賢「渡辺淳一『失楽園』―時代から見るその人気の理由」
永原永吾「武田泰淳「ひかりごけ」―生と死の境界―」

2013年度

大学院研究発表会
6月15日(土)開催

李?梓「『今昔物語集』震旦部付国史と『史記』、『漢書』との比較研究」
出木良輔「「学校教師」と「不良少年」―谷崎潤一郎「小さな王国」」
荒木裕子「国語教材としての「城の崎にて」―【手引き】を中心に―」
藤井伸行「谷崎潤一郎『卍』論」
足立桂「内田百閒『冥土』論―移動する〈背景〉について」
7月20日(土)開催
田島恒「『古事記』出雲神話歌謡の研究」
加藤伸江「『源氏物語』六条院想定図根拠の考察―冬の町・夏の町の池の有無について―」
土屋礼子「西行和歌の研究―初出の語について―」
岩下邦子「近世女人の紀行文について―阿部峯子と小田宅子―」
8月3日(土)開催
平元由希子「牧野信一研究─「夜の奇蹟」─」                     
柏原詩織「岡本かの子「娘」─〈スポーツする身体〉に着目して─」            
安原杏佳音「太宰治「走れメロス」論─時代性を視座に─」 
10月12日(土)開催
塩屋知里「『少女世界』の少女表象―掲載小説の分析から」
吉原みどり「中勘助「犬」における〈性慾〉の考察―教養主義の視点から―」
王鈺璽「川端康成「反橋」三部作論―〈義母-実母〉を中心に―」
長久里彩「舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」論―女性の死とセカイの効果―」
小谷裕香「多和田葉子「旅をする裸の眼」研究―「作者」への抗い」
11月30日(土)開催
王暄「『史記』における一人称代名詞について―「吾」「我」「余」「予」(「朕」)―」
曹亜瓊「高山寺蔵『史記』殷本紀巻第三と宮内庁書陵部蔵『史記』殷本紀巻第三の訓読語の比較」
片桐まい「僧正遍昭の享受について─古今和歌集注釈書を手がかりに―」

4年生卒業論文中間発表会
11月9日(土)開催

上田なつの「映画の日本語訳に用いられる方言についての研究」
仕切晴治「明治期における「~的」の使用についての研究―夏目漱石の作品を中心に―」
中西粒「沖縄方言に対するテレビ番組の言語・文化的影響」
奥田侑子「和文語の研究」
為重直子「前田家本色葉字類抄を中心とした漢字音の研究」
井手浩亮「『とりかへばや物語』論―父親達の視点から考える―」
内田菜月「和泉式部日記研究―作者の執筆意図と改作の可能性について―」
酒井いづみ「『無名草子』研究」
重枝侑子「『大鏡』「花山天皇の出家」をめぐる考察」
助信めぐみ「『建礼門院右京大夫集』研究」
田村美菜「在原業平像―文学に伝承される業平の姿―」
原明花「『源氏物語』研究―朧月夜の存在をめぐって―」
高木慶子「井上通女研究」
福岡依鈴「豆男と豆女の比較論」
山下さくらこ「文学からみる松平定信」
川村侑子「谷崎潤一郎論」
細藤有莉「太宰治研究―パロディに隠された意図―」
栩兼紗代「森?外『雁』論―お玉とお常、明治十三年の女―」
野上かおり「芥川龍之介研究―開化へのまなざし―」
松田知子「若松賎子研究―児童とのつながり―」
山根浩明「梶井基次郞論―小説におけるダッシュについて―」
赤松駿一「深沢七郎研究―文体から見た深沢七郎―」
石飛りえ「高橋源一郎研究―六〇年代三部作にみる〈言葉〉を揺るがす手法―」
井上僚介「伊藤計劃論―伊藤計劃とゼロ年代的自己矛盾―」
上西菜穂子「森見登美彦研究―森見作品におけるファンタジー―」
藤村杏美「森茉莉研究」
三原圭人「桜庭一樹研究―「仮借」への挑戦―」

3年生研究発表会
6月29日(土)開催
大窪遥「現在の方言ブームとは何か」
高下匠「広島市議会会議録に見られる広島方言―自称詞について―」
江口裕梨「『夜の目覚』と『夜寝覚物語』についての考察」
嶋田真友子「『落窪物語』作者について」
杉山桃苗「小倉百人一首の和歌解釈の差異と変遷―元良親王の和歌について―」
今村紀子「谷崎潤一郎『痴人の愛』―夫婦生活という視点から」
太田佳輔「芥川龍之介『地獄変』について」
大野早央里「安部公房『砂の女』論―脱出の正体―」
西沖悠「中島敦「文字禍」について―文字を記す主体と責任―」
10月19日(土)開催
金平紗也加「発話時と歌唱時の発声の違いとは―音楽を科学する―」
坂本周平「鳥取方言にみられる場所格「カラ」について」
磯部佑介「『蟹工船』と現代」
増田尚哉「『卍』からみる谷崎潤一郎の「美」への見識」
高島優那「『妊娠カレンダー』から見る小川洋子の世界―妹の役割とその悪意の意味について―」
中島愛「倉橋由美子「パルタイ」にみる〈組織と個人〉についての考察」
浅山茂輝「『浜松中納言物語』における転生―作者の転生観と構成―」
谷篤史「『蜻蛉日記』上巻における贈答歌―歌徳性と和歌の効力―」
森田裕貴「「虫めづる姫君」―姫君の人物像について―」
結城与恵「平安後期の遊女について―大江匡房『遊女記』を読み解く―」
12月14日(土)開催
正木陽子「交響楽の楽器演奏練習場面における比喩表現―広島大学交響楽団での事例研究から―」
吉野耕平「食品・飲料業界にみられるキャッチコピーの「手法」について」
粟田遥「『日本霊異記』の蘇生説話―葬法との関連を考える―」
坪倉咲季「出雲神話が現地の人々の意識・行動に与える影響」
西岡一喜「『方丈記』における「子童」の再考」
坂東美帆子「『更級日記』における対読者意識について」
原文菜「『蘆屋道満大内鑑』―蘆屋道満の人間性とは―」
岩尾祐司「志賀直哉「十一月三日午後の事」論」
山崎智咲「川端康成『古都』―「格子」が描く京都の様相と千重子の生涯」
加川すみれ「「春と修羅」「雨ニモマケズ」にみる賢治像―デクノボーになれなかった賢治」
塚原桃子「『風葬の教室』から見る山田詠美の価値観」
藤井柚圭「星新一の表現技法にみるその効果―色褪せない星の世界―」

2012年度

大学院研究発表会
5月19日(土)開催

塩屋知里「少女の描かれ方―『少女世界』・『女学世界』を比較して」
平元由希子「異装の文学―谷崎潤一郎「秘密」」
荒木裕子「宇野浩二の「私小説」観―「蔵の中」の「私小説」性」
藤井伸行「尾崎翠「アップルパイの午後」と〈変態〉―同時代の同性愛言説との関わりについて―」
柏原詩織「「渾沌未分」論―小初の「泳ぎ」が持つ意味―」
長久里彩「ライトノベルという現象を考える―「あたし」達の小説という感覚―」
6月16日(土)開催
加藤伸江「『源氏物語』の庭園―龍頭鷁首の浮かぶ池について―」
土屋礼子「西行和歌の研究―春の和歌の『古今和歌集』の受容について―」
山田香菜「『雲隠六帖』研究―和歌の考察を中心として―」
吉武渉「露伴と近世作家―曲亭馬琴を中心に―」
安原杏佳音「太宰治「魚服記」論―語りの様相を中心に―」
小谷裕香「多和田葉子『旅をする裸の眼』研究」
井本まどか「山田詠美論―初期作品における五感と食の使用法―」
8月4日(土)開催
田島恒「『古事記』における音訓読み割注の設定基準について―述語動詞についての考察―」
吉川洋子「『拾遺愚草 上中』百首歌―「千五百番歌合」―」
白石理穂子「源氏永鑑抄」梗概化手法に関する報告―原典の利用―」
板倉大貴「武田泰淳「流人島にて」論」
10月20日(土)開催
李玉?「真福寺本『将門記』における語学研究―「許」の日中比較―」
李依佳「『忠臣略太平記』における武士の義と不義」
田中秀明「十返舎一九の「酒呑童子物語」享受―「永延実録」を求めて―」
王鈺璽「川端康成「笹舟」論―あき子のコンプレックスを中心に―」
陳亜雪「林芙美子の中国旅行―満州旅行を中心に」
12月1日(土)開催
片桐まい「六歌仙の享受について―『六歌仙一夕話』を中心に―」
坂越さやか「『中将姫行状記』と「中将姫御本地」」

4年生卒業論文中間発表会
11月10日(土)開催
藤原志穂「古典語資料における表記の研究」
前田夏海「御物本更級日記における表記の研究」
松嶋美樹「絵巻の詞書における書法の研究」
栗林佑介「大分県東国東郡姫島村と周辺地域との文化的考察について」
永井ほのり「談話における発話意図の想定とその運用」
加来陽子「『万葉集』遣新羅使の歌」
島田優子「『蜻蛉日記』研究」
田中祐乃「説話文学における子どもの様相」
藤村香那「『源氏物語』絵入版本の研究」
岩下邦子「近世女人の紀行文について」
神竹愛「青頭巾論」
只野仁美「『椿説弓張月』研究」
足立桂「内田百閒の幻想・怪奇譚」
浦山準平「芥川龍之介思想論」
衛藤結衣「芥川龍之介論」
開原友紀「「掌の小説」研究―『感情装飾』論―」
田中真耶「田村俊子研究」
村山未公子「川上未映子論 言葉と体の不思議」
今井克哉「小島信夫研究」
齋藤あずさ「恋愛における女性像について」
高橋祐太「椎名麟三研究」
西飛雄馬「三島由紀夫論」
西山智子「茨木のり子研究」
野口翔子「金原ひとみ研究」
堀川啓太「鎮魂歌―前期シュルレアリスムへの回帰」
三村友理「本谷有希子研究」

3年生研究発表会
6月30日(土)開催
仕切晴治「明治期における「~的」の使用について~夏目漱石作品を中心に~」
内田菜月「『和泉式部日記』―敦道親王の式部に対する不信感―」
重枝侑子「花山天皇の出家をめぐる考察―大鏡を中心に―」
助信めぐみ「『建礼門院右京大夫集』と月」
川村侑子「田村俊子『寒椿』 男と女」
山根浩明「梶井基次郞『ある心の風景』 視ることについて」
細藤有莉「太宰治『新ハムレット』―太宰の試みた心理の実験―」
井上僚介「伊藤計劃『虐殺器官』―情報化社会と「現代の枠」―」
11月17日(土)開催
上田なつの「映画の日本語訳に用いられる方言について」
為重直子「前田家本色葉字類抄の反切についての考察」
田村美菜「在原業平「月やあらむ」―歌に込められた業平の思い―」
原明花「『源氏物語』における朧月夜の存在―若菜上巻における逢瀬を中心に―」
山下さくらこ「『花月草紙』からみる松平定信の宗教観と人間性」
福岡依鈴「英泉の文章研究」
野上かおり「泉鏡花『夜行巡査』―巡査と都市空間」
松田知子「志賀直哉『祖母の為に』―祖母への想い―」
石飛りえ「吉本ばなな『キッチン』『満月』論―豊かな時代と空虚な自己―」
三原圭人「桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』論」
12月8日(土)開催
中西粒「メディアのウチナーヤマトグチへの影響―沖縄ヒーロー「琉神マブヤー」を中心に―」
奥田侑子「形容動詞語感語尾「やか・らか」についての考察―「鮮」を中心に―」
井手浩亮「『とりかへばや物語』における親と子」
酒井いづみ「『無名草子』からみえる女性―「源氏物語論」を中心に―」
高木慶子「井上通女『帰家日記』研究」
栩兼紗代「森?外『雁』―女性の描かれ方から見る?外―」
藤村杏美「倉橋由美子『聖少女』からみる六十年代の二つの波」
赤松駿一「村上春樹『図書館奇譚』論」
上西菜穂子「森見登美彦『太陽の塔』論」

2011年度

大学院研究発表会
5月14日(土)開催

中田大三「『落窪物語』と『住吉物語』侍女考―あこきと侍従の差異について―」
山田香菜「『源氏物語』和歌の享受―『物語二百番歌合』の考察を通して―」
白石理穂子「『源氏営鑑抄』の巻名由来についての考察―『源氏小鏡』との比較を通して―」
田中秀明「『酒呑童子』論―「大江山」の所在をめぐって―」
吉武渉「初期幸田露伴における「風流」の問題―「一椀の茶を忍月居士に侑む」・「造化と文学」を軸に―」
吉原みどり「川端康成『美しさと哀しみと』―背徳によって現れる愛の形―」
板倉大貴「坂口安吾『夜長姫と耳男』論―ふたつの仏像創造の構造を通して―」
井本まどか「山田詠美『ベッドタイムアイズ』論―可視のソウルフードから不可視のチョコレートへ―」
6月11日(土)開催
松尾晋平「時雨亭文庫本『文選』巻第二の訓読について」
片桐まい「『遍昭集』諸本の研究―唐草装飾本の位置づけについて―」
瀬尾匡史「『むぐらの宿』における継母論―二人の継母の呼称の差異に注目して―」
7月23日(土)開催
羌鶴「高山寺蔵『論語』の訓読資料における文末表現―文末助字「哉」を中心に―」
田島恒「『古事記』における音訓読み割注の設定基準について―訓字「生」の分析と考察―」
?朕?「冥界の風景―『今昔物語集』震旦部から見える編者の冥土意識―」
10月22日(土)開催
吉川洋子「藤原定家の植物の歌と風―荻を中心に―」
豊田宮子「「禄」としての役割を果たす装束について―平安時代の作品を通して―」
坂越さやか「『中将姫行状記』における説経節の利用について」
盧氷「寺山修司「叙事詩」の試み―六〇年代後半を中心に―」
洪云「村上春樹『ノルウェイの森』の中国語訳におけるカタカナ語に関して―林少華氏・頼明珠氏の訳本を中心に―」
黄小静「小池真理子『欲望』―阿佐緒の世界―「性」意識と三島由紀夫の影響から―」
12月10日(土)開催
李玉?「真福寺本『将門記』における中日語学研究について―語順の違いを中心に―」
李依佳「『楠三代壮士』における武士の義と不義」
江波曜子「広島大学蔵『伊勢物語抄(紹巴抄)』(仮称)について」
1月21日(土)開催
田中都子「無窮会神習文庫蔵「清水浜臣詠草」加筆者考」

4年生卒業論文中間発表会
11月7日(月)開催
荒木裕子「志賀直哉研究」
柏原詩織「岡本かの子作品研究」
門脇彬「坂口安吾研究」
坂本梨香「『三四郎』論」
塩屋知里「近代文学における〈少女〉―田山花袋『蒲団』『少女病』―」
平元由希子「金井美恵子論」
藤井伸行「尾崎翠と〈変態心理〉」
前田詩織「小川未明論」
天野幸菜「書簡体小説研究 構造・性質からの分析」
田坂恵「太宰治研究―家庭に託す思い―」
田原詩歩「桐野夏生研究―彼女たちの「サバイバル」―」
長久里彩「有川浩研究―〝大人ライトノベル〟が秘める可能性―」
長嶋鈴子「清水義範研究―パスティーシュ小説を通して見る言葉と人間」
古野瑞季「太宰治研究「人間失格」における葉藏の弱さと自己確立」
綿谷泰佑「寺山修司研究~定型詩に用いたモチーフ~」
阿部愛里花「『今とりかへばや』研究―異装の秘匿に翻弄され続ける女君―」
岡崎藍「『竹取物語』研究―かぐや姫像の考察―」
大呂結香「『平家物語』研究―平知盛をめぐって―」
髙坂悠佳「『とはずがたり』の執筆意図と二条の人物像」
貞方隆宏「『古事記』研究―その編纂意図―」
竹内美由紀「継子いじめ譚の研究―継子の生存の明かし方―」
土屋礼子「西行和歌の研究―「あはれ」について―」
中村有那「『虫めづる姫君』研究―女子教育的意図について―」
多良浩子「『仁勢物語』研究
矢野美也子「一茶と風早俳人の交流―『西国紀行』を中心に―」
山﨑麻依「『因果物語』研究」
井上裕一「鳥取県西部地方方言にあらわれる「ヘン」についての研究」
榎亮人「西日本方言の「ヨル」と「トル」についての研究」
木原典子「副詞に見られる配慮的用法」
高原咲「関西方言の談話における話し手の視点についての研究」
西田浩子「談話展開上の相違と話者の属性との関連―リピートトークとラポートトークを中心に―」
牧山明日香「トン普通語における「ワケ」「ハズ」の使用についての研究」
松浦目委「マンガ作品におけるオノマトペの機能について」

3年生研究発表会
7月2日(土)開催

栗林佑介「「なう」の使用意識とその文法的定義」
田中祐乃「『宇治拾遺物語』における「児」と「童」―児への視点―」
衛藤結衣「芥川龍之介「芋粥」―五位と他者の視点」
村山未公子「夏目漱石『倫敦塔』―現実から空想世界へ―」
高橋祐太「村上春樹「スプートニクの恋人」におけるコミットメント」
野口翔子「金原ひとみ「アッシュベイビー」―愛されることへの欲求―」
11月12日(土)開催
斉藤あずさ「「悪の娘 黄のクロアチュール」について 拡大を続けるボーカロイドを抑え込め!」
西飛雄馬「三島由紀夫『禁色』―火事と火事に焼かれるもの―」
三村友里「本谷有希子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」―自意識と物語化―」
開原友紀「川端康成「化粧」論」
田中麻耶「菊池寛『真珠夫人』―「新しい女」瑠璃子の復讐―」
神竹愛「「青頭巾」―院主の人物像について」
只野仁美「『椿説弓張月』―源為朝像について」
藤村香那「絵で源氏物語を読む―挿絵の中の「月」の解釈」
島田優子「『蜻蛉日記』における、道綱の存在」
藤原志穂「「枕草子」の「をし」と「をかし」について」
永井ほのり「雑誌に見る名詞と動詞のコロケーション」
12月3日(土)開催
加来陽子「日本人の自然観と万葉集における天の川伝説の美的感覚」
西山智子「茨木のり子研究~詩人の人生とその言葉~」
前田夏海「定家筆更級日記における漢字とひらがなの表記の違いについて」
松嶋美樹「定家本土左日記における字母の規則性について」
岩下邦子「小田宅子の『東路日記』―底本の違いから見える女旅の在り様」
足立桂「夏目漱石「琴のそら音」―近代と前近代の狭間―」
浦山準平「芥川龍之介「アグニの神」論」
今井活哉「小島信夫『アメリカン・スクール』―〈象徴〉による作品世界の拡がり―」
堀川啓太「司馬遼太郎「燃えよ剣」~土方歳三に投影した「男の典型」」