広島大学国語国文学会

2024年度研究集会についてのお知らせ

・とき  2024年7月6日(土) 10時00分~17時40分
・ところ 広島大学文学部B251教室

〔午前の部〕10時00分~12時00分
○久保 博雅(四国大学)
広島県尾道市方言における命令表現 ―《勧め》に着目して―
○黒川 茉莉(日本学術振興会/国立国語研究所)
ロドリゲス『日本大文典』のAppendix.に就いて ―本則との階層関係に見る―
○福岡 依鈴(啓明学館高等学校)
『当世穴さがし』の趣向について ―豆男物や『田舎荘子』とのつながりを中心に―
〔総会〕12時00分~12時20分
〔午後の部 1〕13時10分~14時30分
○崔 雪(広島大学大学院 博士課程後期)
『改造』から見る中国への幻想としての「支那趣味」 ―谷崎潤一郎「蘇東坡」を中心に―
○坂口 綾香(広島大学大学院 博士課程後期)
鷺沢萠初期作品論 ―出自を知る以前と以後をめぐって―
休憩 15分
〔午後の部 2〕特別講演 14時45分~16時05分
○有元 伸子(広島大学)
三島由紀夫とアダプテーション ―「弱法師」(近代能楽集ノ内)を中心に─
休憩 15分
〔午後の部 3〕特別講演 16時20分~17時40分
○久保田 啓一(広島大学)
伴蒿蹊と本居宣長 ―人をよむ―
〔懇親会〕18時20分~20時20分
(ところ)学士会館レストラン ラ・ボエーム (会費)5,000円

※ 当日は紙資料の配布はありません。
※ 発表要旨・発表資料はPDFファイルで配布します。次のGoogle Driveにアクセスのうえ、ダウンロードをお願いします。アカウントおよびパスワードは会員向け文書として郵送しました。その他の方は、事務局までお問い合わせください。
https://drive.google.com/drive/folders/1tQPmBIF_9eMhT6OIvD17ya65GjtLiq3b?usp=drive_link
※ お問い合わせ先  〒739-8522 東広島市鏡山1-2-3
 広島大学文学部日本文学語学研究室内 広島大学国語国文学会事務局
  電話:(082)424-6666(白井) E-mail:hdkkg@hiroshima-u.ac.jp

広島大学国語国文学会は、広島文理科大学国語国文学会を引き継ぐ形で昭和28(1953)年に発足しました。広島文理科大学国語国文学会の正式な発足年は不詳ですが、昭和9(1934)年に学会の名で『国文学攷』が創刊されており、少なくとも昭和9年にはさかのぼることができます。本会は、80年以上の長い歴史を有する学会なのです。
広島大学在職の日本文学、日本語を専門に教育研究している教職員や退職者、在学生、卒業生、修了生を中心に、約400名の会員で構成されていますが、年会費をお支払いいただければ、どなたでもご入会いただけます。

  • 研究集会: 年1回(7月頃)
     
  • 学会誌:『国文学攷』 年2冊(6月・12月)刊行 
     ※〆切は、3月1日(6月刊行号)、9月1日(12月刊行号)
     ※投稿規定はこちら
  • 年会費:一般 3,000円、 学生 1,500円
     ※郵便振替口座: 01350-2-5611   広島大学国語国文学会
  • 会則: 広島大学国語国文学会会則(PDFファイルが開きます)

 なお、会誌の『国文学攷』は、創刊号から最新号まで広島大学学術情報リポジトリにて無料で見ることができますので、ぜひご覧ください。
 

広島大学国語国文学会のお問い合わせ先
〒739-8522東広島市鏡山1-2-3
広島大学文学部 日本文学語学研究室内
広島大学国語国文学会
hdkkg★hiroshima-u.ac.jp
(★を@に代えてください)

代表・運営担当
 白井純(TEL082-424-6666)
会計・編集担当
 小川陽子(TEL082-424-6668)
 高尾裕太(TEL082-424-6788)

過去のプログラム
下記は過去に行われた研究集会のプログラム(2009年~)です。

2023年度 2023年7月8日(土)
研裕太「漬物類語彙「コーコ」の典型性について―豊島小野浦集落における個人差に注目して―」
林楚宜「天理本『白氏文集』における漢字の左右傍訓について」
永松寛明「近世初期漢籍訓読における訓読語の様相―目的語の「之」字の読みについて―」
〈総会〉
閻正昊「中島敦『D市七月敍景(一)』論―異種混淆の植民地表象を中心に―」
史蕊「中国における太宰治文学紹介の発端―華文雑誌『新輪』および白雲訳「皮膚病」に着目して―」
川田真輝「『英草紙』の創作方法とその意識―浮世草子における『太平記』摂取との比較を通して―」
小川陽子「『雲隠六帖』の和歌―新出・広島大学蔵本を起点として―」〔特別研究発表〕
〈懇親会:学士会館レストラン ラ・ボエーム〉

2022年度 2022年7月9日(土) zoomによるオンライン開催
劉成妤「二葉亭四迷の作品における疑問符の使用に対する考察―「あいびき」旧稿新稿を中心として─」
樫本由貴「戦争俳句アンソロジー『支那事変三千句』に描かれた「死」」
九内悠水子「三島由紀夫『沈める滝』考─占領終了後の日本と、アメリカ─」
〈総会〉
顧宇豪「陽成院歌合(惜秋意)の二番歌の解釈―「おし」「とひわたる」に注目して―」
末柗昌子「『浮世物語』巻三の四「茶の湯をいましめたる事」再考─『可笑記評判』から見る創作意図―」
白田理人「北琉球奄美喜界島方言における人称代名詞を含む指示表現」〔特別研究発表〕
妹尾好信「疑問だらけの『伊勢物語』「筒井筒」―定番教材をどう読み解くか―」〔公開講演〕

2021年度 2021年7月10日(土) zoomによるオンライン開催
林楚宜「観智院本『類聚名義抄』の問題訓について―和訓を中心に」
陳斐寧「描かれた「網代車」―『枕草子』第三十段をめぐって」
〈総会〉
奥村尚大「雑誌『月刊刑政』に描かれた「南方」」
王璇静「自分史における戦争記憶の再構成―井筒紀久枝の作品を手がかりに」
髙橋日向子「太宰治のアメリカ映画受容―チャップリン、ロイド、キートンを中心に」
後藤田和「土方鉄「地下茎」論―〈歪み〉を描く文体の獲得」
髙尾祐太「能《芭蕉》の構想と草木成仏説」〔特別研究発表〕

2020年度 開催中止
2020年度の研究集会は、新型コロナウイルス感染防止のために開催中止となりました。

2019年度 2019年7月13日(土)
秦光平「いじめ体験という「当事者性」の生成とその変容 ―重松清「エビスくん」論―」
矢吹文乃「革命の空間・〈中国〉―寺山修司「阿片戦争」読解―」
楊媛「『三綱行実図』の翻案意図 ―烈女譚を中心に―」
〈総会〉
小林理正「紹巴本の再検討からいえること ―流布本狭衣物語巻四本文攷─」
仁尾雅信「川越市立中央図書館蔵清水浜臣旧蔵『中将実方集』―伝本の位置付けとその特徴─」
白井純「キリシタン版ローマ字日本語文の疑問符―疑問文の文末位置以外にみられる用例を中心として―」〔特別研究発表〕
ボーヴィウ・マリ=ノエル「大正時代の日本における「断章形式(フラグマン)」―芥川龍之介の「侏儒の言葉」と「断片文学」理論を巡って―」〔特別研究発表〕
(懇親会 於西条HAKUWAホテル)

2018年度 2018年7月7日(土)開催予定→中止
2018年度の研究集会は、西日本豪雨のため急遽開催中止となりました。同日予定されていたプログラムを、参考までに掲載いたします。
土肥新一郎「『新撰仮名文字遣』の「かしら」「下」―延宝五年板『平家物語』を資料として」
井浪真吾「『宇治拾遺物語』の歴史批評─道長関連説話(第六一段、第六三段)を中心に」
竺銀児「「数珠など取り寄せたまは」ぬ末摘花の物語にみる仏教の思想と救済―『維摩経』との関わりを中心に」
加藤伸江「広島大学図書館蔵『源氏物語抜華』考―本文抜き出しによるコンパクト化の試み」
張備「田村俊子「カリホルニア物語」論―二世女性のなかの日本とアメリカ、その葛藤」
倪楽飛「安部公房戯曲『友達』研究―「共同体」と「個人」の狭間で」
許圓圓「陳舜臣文学における古琉球の歴史叙述―『琉球の風』を中心に」

2017年度 2017年7月8日(土)開催
北原沙友里「『正治初度百首』に見られる惟明親王の歌材意識」
李莘梓「『水鏡』の語り手―『水鏡』と『唐鏡』の関連性をめぐって」
山崎桂子「「正治初度百首」の再検討―林原美術館蔵の新出異本から」
(総会)
本間啓朗「芭蕉書簡における仮名の用法─宛先による検討」
柚木靖史「動詞「啓」字の意味用法―漢語サ変動詞「啓す」との関わり」
デウィ アングラエニ「坂口安吾「戦争と一人の女」論―削除された「戦争描写」を中心に」
萬田慶太「「蟹工船」ブームの諸相―2000年代後半のプロレタリア文学読解」
柳澤浩哉「『山月記』のレトリック─李徴の詩に「欠ける所」の実態は何か」
下岡友加「ポストコロニアル台湾の日本語作家・黄霊芝の方法」〔特別研究発表〕
(懇親会 於西条HAKUWAホテル)

2016年度 2016年7月9日(土)開催
渡橋恭子「『河海抄』と『花鳥余情』の注記比較─明石の君と絃楽器」
菊本麗「歌語〝みどり子〟の変遷と万葉歌の改訓」
髙田哲治「古今和歌集仮名序における対称構造について─六歌仙評を糸口に」
(総会)
福岡依鈴「『潤色栄花娘』と観音信仰」
熊尾紗耶「谷崎潤一郎『細雪』の雪子にみる時代への拒絶」
劉蓓「日中の現代小説及びその翻訳文における比喩表現の対照研究―味覚を表す形容詞を中心に」
施暉「中日両言語における「性向語彙」についての対照研究─「気前のよい人」を中心に」
柳瀬善治「「世界内戦」の時代における文学の諸問題について─<文>の可能性をめぐって」〔特別研究発表〕
(懇親会 於西条HAKUWAホテル)

2015年度 2015年7月11日(土)開催
王暄「日本漢文と中国文語文に於ける「吾」と「我」」
呂衛清「現代中国語にみられる日本語由来の外来語“控”の基本語化に関する一考察」
魏維「清末の日本語教科書からみる日本語教育―『寄学速成法』を通して―」
出木良輔「明治四〇年代、教育界のなかの〈文学〉―〈田舎教師〉の欲望をさえぎる―」
(総会)
魏冰冰「「よしなしごと」のよしなしごと―『遊仙窟』との比較から」
于君「『太平記』に描き出された武士像―「恩」という言葉から―」
金愛蘭「文章構成機能からみる「外来語の基本語化」―20世紀後半の通時的新聞コーパスを資料として―」(特別研究発表)
樫原修「私小説概念の問題と私小説研究」(公開講演会)
(懇親会 於西条HAKUWAホテル)

2014年度 2014年7月12日(土)開催
板倉大貴「武田泰淳『風媒花』と戦争責任論」
九内悠水子「三島由紀夫「帽子の花」論―見るということ―」
(総会)
加藤伸江「「橘の小島」の位置に関する考察―『源氏物語』浮舟巻の表現から―」
刀田絵美子「中世書写資料に見られる「おもむく(おもぶく)」の表記について」
磯貝淳一「前田本『三宝絵』の文体―「漢字仮名交り文の真名化」の意味を問いなおす―」
土居裕美子「平安鎌倉時代における〈精神的な緊張の緩和〉を表す動詞語彙―「たゆむ」「ゆるむ」を中心として―」
(懇親会 於西条HAKUWAホテル)

2013年度 2013年7月6日(土)開催
李玉婷「日中古典文における「許」字の研究」
脇忠幸「ナラティブによる対人関係構築」
山口正代「「菅原道真仮託家集」収録の歌について―『雲玉和歌抄』を手がかりに―」
(総会)
荒木裕子「国語教材としての「城の崎にて」」
黒岩淳「連歌実作を取り入れた古典の授業」
世羅博昭「高等学校における古典教育の展開と集積―単元編成と指導法の開拓をめざして―」(特別公開講演)
(懇親会 於西条HAKUWAホテル)

2012年度 2012年7月7日(土)・8日(日)開催
第一日
片桐まい「『遍昭集』伝本系統についての一考察―冷泉家時雨亭文庫蔵の二本を中心に―」
猪川優子「『うつほ物語』俊蔭女と仁寿殿女御―尚侍就任と立坊争いの萌芽―」
レベント・トクソズ「外来語使用が話し手の印象に及ぼす影響」
橋村勝明「香川県歴史博物館寄託資料『花月対座論』における倒置記法の成立過程について」
(懇親会 於広島大学学士会館)
第二日
板倉大貴「武田泰淳「第一のボタン」論」
長福香菜「落合直文の和歌改良論の内実」
有元伸子「〈作者〉をめぐる攻防―田山花袋「蒲団」と岡田美知代の小説―」
溝渕園子「境界の諸相―瀬沼夏葉の翻訳文学をめぐって―」(特別研究発表)
(総会)

2011年度 2011年11月26日(土)・27日(日)開催
第一日
江波曜子「「御前元服」の再検討―中世王朝物語『松陰中納言物語』と関連させて―」
坂越さやか「『中将姫行状記』における説教節の利用について」
大西永昭「芸術家は売文するか?―芥川龍之介「戯作三昧」試論―」
高木伸幸「「砂時計」論―梅崎春生の社会諷刺―」
(懇親会 於西条HAKUWAホテル)
第二日
詹珂「中日両言語における不同意表現の構造」
森岡伸幸「法華経単字和訓小攷」
青木毅「『方丈記』の用語と文体―副詞「いはば」の使用例が意味するもの―」
(総会)

2010年度 2010年11月20日(土)・21日(日)開催
第一日
山根由美恵「村上春樹「めくらやなぎと眠る女」論―滅びに向かうものたち―」
柳澤浩哉「『こころ』で何が起きていたのか―Kの自殺の原因と遺書の意味―」
山口正代「「菅原道真仮託家集」C系統本について」
田中貴子「法隆寺救世観音と秘仏の説話」
(懇親会 於西条HAKUWAホテル)
第二日
島田隆輔「宮沢賢治・文語詩集の針路―田園詩篇群の実態から―」
張強「近・現代日本人の名前の言語学的考察」
磯貝淳一「『東山往来』の問答体について―往状に見る編者の書記意識―」
(総会)

2009年度 2009年11月21日(土)・22日(日)開催
第一日
重野裕美「奄美諸島方言の敬語法」
小倉建太「興福寺本大慈恩寺三藏法師傳古點」における「スベテ」訓の意味・用法―「捴」「凡」字を中心に―」
松本光隆「鎌倉時代漢籍訓点資料における訓読語の個体史―三千院蔵古文孝経建治三年点本を例として―」
(懇親会 於広島大学学士会館)
第二日
塩出智代美「伝西行筆の古筆の発生と享受―私家集および私家集断簡を中心に―」
安道百合子「コンピュータは引歌表現を探せるか―『あきぎり』の場合―」
田中都子「静嘉堂文庫蔵『六帖題四十首点取』の判詞にみる千蔭・春海の詠歌意識」
(総会)
九内悠水子「三島由紀夫の方法―崩壊への希求―」
吉田敬「荒川洋治『空中の茱萸』論―歴史を語る文体―」
田中宏幸「金子彦次郎の作文教育―中等教育における発想力・着想力の指導―」(公開講演)

『国文学攷』創刊号(昭和9年11月)表紙
本文319ページの大部の雑誌だった