研究発表会によって鍛えられた学生たちの研究成果は、卒業論文や修士論文に結びついていきます。卒論、修論、いずれの場合も、執筆後には要旨説明会が行われ、その後には口頭試問が行われます。以下はここ数年間の卒論、修論の題目です。
2023年度
修士論文
何駱春「吉本ばなな研究―初期、中期作品における「女性同士の絆」―」
陳佳雯「中国における志賀直哉文学の受容」
沖田有理「『落窪物語』研究」
汪琳「日中両言語における二字漢語の反転語についての研究」
加川遥日「坂口安吾における戦後ファルス作品研究」
柿仲陽磨「『逸著聞集』の構造と説話の変奏
陳朝陽「キリシタン版『太平記抜書』に関する研究―『落葉集』との比較を中心に」
陳文「清末法律用語辞書『法規解字』の研究」
卒業論文
大上七海「『土蜘蛛草紙』研究」
木村綾瀬「現代日本語における字体「竜」と「龍」の使用実態について」
境美伶奈「桜庭一樹研究―〈GOSICK〉における「変化」と「拡大」―」
真田菜美子「『西山物語』における脇役たちの存在意義について」
重信穂香「『源氏物語』研究―密通を巡る源氏と柏木の関係性についての一考察―」
蛇目大翔「『平家女護島』研究」
曽田晴子「『とりかへばや物語』研究ー『有明の別れ』との比較を通してー」
田中雄基「伊坂幸太郎研究―『魔王』と『モダンタイムス』から読み取る、伊坂作品が重視する個人の尊さ」
中井基貴「SNSにおける特殊な仮名表記について」
中村莉菜「坂口安吾研究―「母」表象のゆくえ―」
藤井美夕「中世のシク活用形容詞について」
丸山翔矢「『平家物語』源義経の人物像―覚一本と延慶本の比較を通して―」
三上真希「新明解国語辞典からみたカタカナ語アクセントの変遷」
水成友美「尾崎放哉研究―未発表句稿を踏まえて―」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
峰松優真「林芙美子研究―『泣虫小僧』についての一考察―」
宮原由依「文章の読みやすさに影響する言語的特徴について」
守友亜美「児童文学と挿絵の研究 ─講談社 青い鳥文庫を中心に─」
山﨑晃平「濱口竜介論 ―「他者」の映画とその変遷―」
和田拓真「夏目漱石『夢十夜』論―「禅」的視座を中心として―」
2022年度
修士論文
趙民涛「『真名本伊勢物語』の研究―文字遣いからうかがわれる作者像について―」
王聿舟「慶長十五年版『倭玉篇』における重出字に関する一考察」
宮﨑圭吾「一九五五年前後の日本近現代文学における〈男性〉表象研究」
山本彩花「河竹黙阿弥論」
劉成妤「二葉亭四迷の作品における疑問符の使用に対する考察」
卒業論文
梅木颯夏「梶井基次郎研究―「窓」を視座として―」
大田梨奈「山東京伝黄表紙研究―焼き直しから見る京伝の創作意識―」
沖本拓海「『鬼滅の刃』研究―表現・構造・内容から見る「バトルマンガとしての成功」―」 ※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
加藤駿介「宮沢賢治研究―動物表象の特徴について―」
河内彩華「『源氏物語』頭中将論」
神門裕季「漫画の吹き出しにおける擬音語・擬態語の翻訳について」
坂本陽菜「川上弘美研究―『某』に見る性別現象とマイノリテ7への暴力―」
高橋夏海「有島武郎『或る女』論―芸者としての葉子像―」
瀧山響子「『諸国百物語』論」
花岡輝「江戸川乱歩研究―初期短篇作品に見る〈一人二役〉的構造―」
福井百音「『伊勢物語』研究─心情語に注目して─」
藤井萌映果「歌の旋律と日本語アクセントの関係」
三田夏未「洋画字幕における非外来語のカタカナ表記について」
宮本桃江「村田沙耶香の母娘研究―「抑圧」と「再編」―」
三好萌花「尾崎翠研究―「空間」に着目して―」
安田和愛「太宰治研究―〈太宰治〉のキャラクター生成―」
脇田芽依「小川洋子研究─物語における動物の言葉と境界線─」
2021年度
修士論文
朱夢雅「向田邦子研究─『思い出トランプ』に描かれた男と女の世界─」
石井七海「夢野久作研究─〈ロシア〉へのまなざし─」
今田奈緒「「第三の新人」研究─「男らしさ」からの逃避─」
奥原宙「『平家物語』研究―建礼門院の人物像について―」
徐帥「村上英俊『三語便覧』の英語部分について―英語発音のカタカナ表記を中心にして―」
高橋麻美「『平家物語』に描かれた「厳島」の研究」
中尾祥子「荒木田麗女の擬古物語『桃の園生』についての研究」
特定課題研究
武芳安「「おる」と「いる」の敬語表現についての一考察―「おられる」と「いらっしゃる」を中心に―」
熊儀儀「『哲学字彙』の掲出訳語に付された注記についての研究」
卒業論文
秋山芽祈「『源氏物語』六条御息所研究」
有馬桃子「名詞化接尾辞「―み」の新しい用法について」
石村星翔 「森絵都研究―描かれる思春期の成長―」
伊藤千尋「横光利一研究―初期作品における「人間」と「滅亡」の表象―」
植草賢「泉鏡花研究―『龍潭譚』と『清心庵』を中心に―」
上野実紅「梨木香歩研究―〈寄り添い〉の関係からみる梨木香歩の「滋養」─」
浮田梨花「今村夏子研究―「見えない」世界を「見る」語り―」
梅本浩希「道尾秀介研究─空想の世界に依存する子供たち─ 」
大本真世「『落窪物語』の「母」たち―実母、継母、義母、乳母―」
岡村寧音「綾辻行人研究―境界を揺るがすホラー小説―」
角井勇斗「若者の「ニセ方言」使用の実態」
小池希満人「内田百閒研究―浮かび上がる死者と未亡人―」
材木朱夏「久保田万太郎研究―「俳句」を中心に―」
篠原美夏「「あさぼらけ」・「あけぼの」に関する和歌史的研究」 ※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
妹尾駿佑「村上春樹研究―不在が喚起する「双子」の存在―」
髙木咲良「源氏物語玉鬘論―二人の父との関わりから―」
高野翔大「荒木飛呂彦研究─「幽波紋(スタンド)」から見る新たなキャラ表象可の能性を中心に─」
田林「佐藤春夫研究─魯迅文学の翻訳とその翻訳の受容─」
中村春華「『とりかへばや物語』研究―結末部に着目して―」
西井樹「筒井康隆研究―老人文学としての『敵』―」
野島優里花「堤中納言物語『はなだの女御』研究―和歌に注目して―」
波多野耕大「坂口安吾「裏切り」論―「大人」と「後悔」に注目して―」
早川奈央「頼春水についての研究」
藤井梨代菜「山東京伝『心学早染草』についての研究」
藤川結子「林芙美子研究―モチーフと心情の関係性から見た戦後作品の世界観―」
安本拡史「字余り俳句の韻律について」
山際歩夢「「なろう系」研究─サブカルチャーと消費者の変遷から─」
脇田輝希「米澤穂信研究―セカイ系と「日常の謎」―」
2020年度
修士論文
顧宇豪「『元良親王集』の考証的研究―編纂の背景と経緯をめぐって─」
史蕊「太宰治研究─戦時下における中国関係翻案小説に着目して─」
奥村尚大「日本近現代文学における更生表象研究─変遷する表現の中の類型を探る─」
窪川美紗恵「『我が身にたどる姫君』研究」
髙橋日向子「太宰治の〈笑い〉の研究─太宰治作品における多面的な〈笑い〉─」
中島志広「柳営亜槐本『金槐和歌集』の研究」
卒業論文
東剛志「川上弘美研究―物語世界を支配する無常観―」
石原しず歌「村木道彦論」
泉咲妃「『源氏物語』の研究―霧に着目して―」
井土和美「梶井基次郎研究―「対主観」の方法―」
大井ちひろ「配慮表現としての「てあげる」の機能」
尾川真里奈「『源氏物語』における「笑い」の研究」
兼松綾那「観世流謡曲詞章の研究―他流派との違いに着目して―」
上灘愛実「小川洋子研究─『寡黙な死骸 みだらな弔い』から見る物語の力─」
狩野智美「岡本かの子「花は勁し」論」
佐々木隆裕「宮澤賢治研究―『よだかの星』を中心に―」
正田大和「リアクタンス特性と非営利広告に対する反応の関連性について」
鈴木翔矢「若年層のアイデンティティとしての方言使用に関する考察」 ※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
手柴晴海「「バイト敬語」の使用に関する調査と論考-若年層に焦点を当てて-」
利根川太生「『新古今和歌集』における本歌取の研究」
永岡夢乃「吉本ばなな論―語りにおける死生観と治癒の方法─」
西優花「敬語接頭辞「オン-」「ゴ-」の使い分けについて」
波多江空音「江戸川乱歩研究―乱歩の自己模倣から読み解く作品世界―」
日髙由貴「『曽根崎心中』から『生玉心中』へ」
藤田莉奈「曲亭馬琴『月氷奇縁』論」
松岡幸奈「別役実研究─「関係」の中に在る被害者─」
松下陽香「『源氏物語』の研究―夢の効果とその利用―」
松本涼太「アイロニーの研究-間主観性に注目して-」
宮﨑圭吾「三島由紀夫『金閣寺』論―溝口の肉体と複数の男性性との軋轢─」
村岡涼香「織田作之助研究―「天衣無縫」「六白金星」の生成過程に注目して―」
村上優美「現代日本語の方言におけるオノマトペの新しい用法について」
本杉芽衣「「悪役」のことば」
安本健太「新美南吉論―南吉作品における障害と病の表象―」
山田陽央「少年漫画研究― 少年漫画とジェンダー、『ONE PIECE』を中心に―」
山本彩花「河竹黙阿弥作品の書替狂言についての考察」
依田かざね「坂口安吾研究―説話小説における一組の男女の変遷―」
2019年度
修士論文
孫璐「林京子研究―「上海もの」に見る〈個〉と国家イデオロギーの相剋─」
緒方康平「烏亭焉馬研究」
長内綾乃「『とりかへばや物語』研究」
佐藤魁人「谷崎潤一郎の初期小説―仏教的モチーフに着目して―」
下岸大助「『赤い鳥』研究―編集者のエディターシップ」
秦光平「日本現代文学における〈いじめ〉表象の研究」
安本智美「塗籠本『伊勢物語』の研究」
特定課題研究
呉晶晶「『著作堂旧作略自評摘要』研究」
卒業論文
東優奈「村上春樹研究―作品における図書館表象―」
稻垣結芽「宮部みゆき研究─ファンタジーに描かれるいじめ─」
今井花実「織田作之助研究―「雨」論・長編化された「青春の逆説」と比較して―」
今井美貴「小野小町の夢の歌考」
岩崎隼「『東海道中膝栗毛』研究―弥次郎と喜多八の描かれ方を中心に―」
梶原彩夏「「芦屋道満大内鑑」論」
神垣知生「田村隆一研究─『四千の日と夜』の解釈─」
久瀬弥琴「寺山修司研究―『私窩子』の効果と思想―」
久保香那子「『大和物語』一六八段考―小町・遍照の贈答歌をめぐって―」
小林美月「整版本『源氏小鏡』研究―諸本の比較を通じて―」
四方佑京「正宗白鳥論―漢詩文の引用の意義について―」
高橋眞依子「『平中物語』の女たち」
高橋美帆 「夏目漱石研究―『吾輩は猫である』論―」
中尾祥子「荒木田麗女『桃の園生』論」 ※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
濱元紅実「村上春樹研究―『1Q84』における「システム」と「個人」の関係―」
久本花菜「『とりかへばや物語』研究―人物の形容語に着目して―」
三好真衣奈「個人の中にある語彙の体系に関する研究」
藤井隆史「『源氏物語』とその前後―「泣く」表現についての考察―」
向林志穂「江戸川乱歩研究―初期短篇作品におけるいたずらについて―」
山下靖子「近松門左衛門研究」
山田菜保子「太宰治研究―女性独白体小説群における未成熟の女性像―」
吉崎茉莉花「京極夏彦研究─新しい形の妖怪小説─」
吉田和津奈「絵本の表現技法と読み聞かせの実際」
2018年度
修士論文
阿部翔太「村上春樹研究─物語における音楽の変容─」
王思涵「国木田独歩研究―独歩文学における絵画性と偶然性―」
加地由利香「井上ひさし研究─『ヒロシマ三部作』の生成過程をめぐって─」
小寺郁美「文学作品における蹴鞠の研究―平安・鎌倉期を中心に―」
槇原奈津美「和泉式部研究―人物像を探る―」
矢吹文乃「寺山修司論─演劇作品における〈壁〉表象─」
特定課題研究
戴晨迪「日本統治期台湾の童話研究―西岡英夫作品翻刻―」
岩下邦子「阿部峯子『伊勢詣日記』訳注」
卒業論文
五百藏真美「村上春樹研究─「地下二階」の系譜─」
石田ももか「「母と娘」の文学研究─現代文学における母娘関係の変化─」
井上春咲「太宰治論―『若草』掲載作品について―」
岡本文香「『伊勢物語』における「色好み」な女論」
奥村尚大「安部公房研究─道具による身体拡大と二層の欲望─」
小田和佳菜「黄霊芝論―「変愛小説」を中心に―」
小野敦美「『源氏物語』明石の女考―「若菜上」を中心として―」
木村奈生「紫式部「めぐりあひて…」歌考─「夜半の月かな」か、それとも「夜半の月影」か─」
窪川美紗恵「王朝文学「扇」考―『源氏物語』を中心に―」 ※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
坂井隆司「東日本大震災後文学論─東日本大震災が遺したもの─」
島谷桃佳「林芙美子論―戦後の短編作品にみる生命への執着―」
城下佳香「遊女歌舞伎について―『そゝろ物語』を中心に―」
瀬戸口真珠「谷崎潤一郎研究―二人の登場人物を対比させた作品群について―」
髙橋茜里「『艶道通鑑』研究」
谷重舞佳「はやみねかおる研究─「怪盗クイーン」シリーズにみる「児童文学とバロディ」─」
冨永真帆「梶井基次郎研究─「ドッペルゲンガー」と「見ること」の主題─」
中島志広「実朝考―歌枕・地名からみる『金槐和歌集』―」
中田晃平「牧野信一研究」
鍋倉沙耶香「科学技術の向上に伴うエンターテインメントの変容」
西川晃司「強調表現にみる若者言葉の特徴」
長谷川遼「西鶴の描く「食」」
羽生草太「森博嗣研究―真賀田四季のいる世界―」
三代光汰「江戸川乱歩研究―初期作品群に見られる「空間」の効果について―」
山口佐和子「志賀直哉研究―「黒犬」を中心に―」
山﨑優花「鴻上尚史研究─本質を見つめて生きるということ─」
山根日那子「映画のキャッチコピーにおける表現に関する分析」
山本愛莉「歌詞における当て字の使用傾向についての研究」
山本静「多和田葉子論」
吉村知将「『シン・ゴジラ』研究─ゴジラシリーズに対する『シン・ゴジラ』の連続性と特異性」
渡邊葵「宮部みゆき研究─幽霊から考える作品の変化─」
2017年度
修士論文
枝長幹大「『万葉集』応詔歌の研究」
渡橋恭子「『源氏物語』古注釈研究―『河海抄』『花鳥余情』からみる注釈と受容の関係―」
小林理正「『狭衣物語』本文の研究」
佐藤綾夏「『落窪物語』研究―『枕草子』とその周辺資料の視点から―」
城佳祐「古事記の訓みについての研究―「神避」と「崩」に着目して―」
劉珍珍「川端康成研究―『支那文学大観第八巻 唐代小説』との関わり―」
特定課題研究
王帥予「伴蒿蹊『関田百首』注釈」
金吉佑治「『南郭先生文集』初編詩訳注」
孟津卉「江戸時代「桃太郎」もの草子の研究」
卒業論文
池田恵里花「『落窪物語』典薬助考」
今浦加奈子「重松清研究─家族との向き合い方を考える─」
緒方康平「烏亭焉馬研究―「碁太平記白石噺」を中心に―」
岡野壮一郎「竹取物語研究」
長内綾乃「『とりかへばや物語』の男君試論」
佐藤魁人「谷崎潤一郎研究―初期作品群に見る悪魔主義実践とその挫折―」
下岸大助「芥川龍之介研究―「赤い鳥」童話再読―」
清家大雅「中島敦研究」
台信涼子「『落窪物語』研究―女君の人物像について―」
高野好子「泉鏡花研究―『春昼』『春昼後刻』を中心に―」
滝本有美子「梶井基次郎研究―空間移動からみる梶井文学ー」
友近あかり「オノマトペから想起されるイメージに関する研究」
長島沙和「英語に入った日本語由来の外来語に関する研究」
中村汐里「平安朝和歌における桜の研究」
西尾優「稲垣足穂の幻想都市―初期作品を中心に―」
橋本拓哉「本格ミステリ論─「後期クイーン的問題」「サブカルチャー」「メタフィクション」の観点から─」
濱本菜奈美「『紫式部日記』考~記録書的側面の検証~」
秦光平「「いじめ文学」論─重松清と目取真俊の作品から─」
松野文彬「村上龍研究─『歌うクジラ』における「無知」の問題」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
宮﨑香陽子「井原西鶴『男色大鑑』論」
迎桃子「『秋宵奇談 晦日の玉兔』研究」
毛利勇介「向田邦子論─「家族」の中の自我の行方─」
山田万由子「携帯端末の移行が投稿内容と様式に与える影響に関する研究」
吉峯諒「ネット集団語の使用とそのはたらき―「2ちゃんねる」から生まれた「なんJ語」―」
2016年度
修士論文
李冬陽「井伏鱒二研究─復員者たちとその周辺」
浅山茂輝「『浜松中納言物語』研究―〈みをかふ〉表現に着目して―」
井上すみれ「加能作次郎研究─「芸術的境地」が切り拓いた可能性─」
江口裕梨「馬場文耕「近世江都著聞集」研究」
王憶氷「森鴎外研究―「雁」における漢文学―」
北原沙友里「『式子内親王集』研究―百首歌における物語受容を中心として―」
胡典「井伏鱒二「黒い雨」研究─非被爆作家が直面する被爆者差別─」
孫瑾「病因となる「鬼」の研究─鬼神の祟りに基づく〈想像の世界〉への解読─」
田村美菜「『源氏物語』と『うつほ物語』の影響関係―「早蕨」の巻の「宿をば離れじと思ふ心」は引歌か―」
陳博林「九条本『文選』における文体差の比較研究─賦と詩の読み添え語を中心に─」
倪楽飛「遠藤周作『死海のほとり』研究─フランクルと響きあう世界─」
西岡一喜「鴨長明研究―『方丈記』『無名抄』『発心集』を横断して―」
森田裕喜「『平家物語』研究―能登守教経を中心に」
卒業論文
阿部翔太「村上春樹研究─「書く」身体と書かれる「身体」─」
石原佑希子「吉田知子研究─「のっぺらぼう」の世界を見つめる眼─」
板谷健太郎「村上龍研究─初期三部作における「暴力」・「破壊」・「戦争」の存在─」
川治航平「井原西鶴の研究」
河野あすか「『平家物語』平知盛考」
木田智麻「『平家物語』平重盛研究―忠孝思想の観点から―」
黒田夏生「小泉八雲の『古事記』観─チェンバレンの英訳の影響を中心に─」
小寺郁美「藤原成通の人物像について―蹴鞠に焦点を当てて―」
坂田千夏「伊勢物語の和歌についての研究」
佐藤奏「『古事記』教材化についての研究─英雄譚の文学性への視点から─」
関彩乃「綿矢りさ研究─物語の場と女同士の関係性─」
十川優香「ネット小説研究─「小説家になろう」のテンプレートから見る現在のネット小説─」
帖佐奈穂「鹿児島方言の使用実態に関する研究―特に「気づかない方言」に注目
して―」
永田大樹「大岡昇平研究―『野火』映画化がもたらしたもの―」
長谷川和人「村上春樹研究 「三・一一」のあとのコミットメント─『色彩をもたない田崎つくると、彼の巡礼の年』─」
槇原奈津美「『百人一首』和泉式部歌の研究」
森夢実「横光利一研究―〈マルキシズムとの格闘時代〉からの脱却―」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
矢吹文乃「寺山修司研究─評論における〈犯罪〉─」
山川敦之「芥川龍之介と犬」
山川秀昭「「日本人」のコノテーションに関する計量分析」
山﨑千夏子「為永春水研究」
吉澤宗士「二者間の会話における非言語要素の研究」
渡辺紗優袈「異類恋愛譚における狐の研究―「木幡狐」を中心に―」
2014年度
修士論文
李莘梓「『今昔物語集』と『史記』との比較研究―震旦部付国史第一話~第三話を中心に―」
足立桂「泉鏡花作品における能楽の影響―その幻想質に関連して―」
王暄「一人称代名詞「吾」と「我」に於ける日中対照研究―所有格の「吾」と「我」を中心に―」
曹亜瓊「平安鎌倉時代に於ける文末の「之」字の研究―訓読事象を中心に―」
出木良輔「大正期における教員像の形成と〈文学〉―近代日本の教育言説と「教員の物語」の研究―」
卒業論文
野上かおり「芥川龍之介「開化もの」作品研究」
浅山茂輝「『浜松中納言物語』研究―「隔たり」を結ぶ転生―」
粟田遥「『源氏物語』研究―作中に再登場する死者たち―」
今村紀子「谷崎潤一郎『痴人の愛』論」
岩尾祐司「井伏鱒二論」
江口裕梨「八百屋お七の伝承について」
大窪遥「「平成の大合併」による市町名の決定過程についての研究」
太田佳輔「昭和二年の芥川龍之介―芥川とメディア―」
大野早央里「村上春樹研究─デタッチメントと女たち」
加川すみれ「宮沢賢治とメディアミックス─『銀河鉄道の夜』再生産の過程をたどって」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
金平紗也加「発話スタイルが話者の性格印象に与える影響」
高下匠「3人の会話における発話権の取得と非言語行動の関連性についての研究」
坂本周平「「カラ方言」についての社会言語学的研究」
嶋田真友子「『落窪物語』研究―あこぎを中心に―」
杉山桃苗「小倉百人一首研究―障子歌という視点から―」
高島優那「小川洋子研究─初期作品における「曖昧さ」」
谷篤史「『蜻蛉日記』研究―歌徳説話へのアンチテーゼとして―」
塚原桃子「山田詠美研究─山田詠美の描く登場人物」
坪倉咲季「島根県における出雲神話教育の歴史」
中島愛「岡崎京子研究─現代に生きる人々と「欲望」について」
西岡一喜「『方丈記』に見る長明の親子観―「コワラハ」記事に注目して―」
西沖悠「坂口安吾研究─戦後説話体小説二編で目指されたもの」
原文菜「『蘆屋道満大内鑑』論―蘆屋道満とその周辺人物の人間性―」
板東美帆子「『狭衣物語』研究―養親・養子関係について―」
藤井柚圭「星新一研究─ショート・ショート分類からみる星の戦略」
正木陽子「手話におけるオノマトペの表現についての研究」
増田直哉「『細雪』論―『細雪』における時間の流れに関して」
森田裕貴「『平家物語』研究―武士の「生き様」について―」
山崎智咲「『いのちの初夜』論」
結城与恵「古代・中世文学における遊女の研究」
吉野耕平「G1優勝馬にみる馬名の特徴及び年代による傾向」
2013年度
修士論文
陳亜雪「林芙美子研究―紀行文における戦争・中国・女性―」
吉原みどり「中勘助研究―大正教養派としての〈性欲〉の考察―」
荒木裕子「志賀直哉研究―国語教科書の中の「城の崎にて」―」
王鈺璽「川端康成研究―「反橋」三部作論―」
柏原詩織「岡本かの子作品研究―〈スポーツ〉する女性の身体を軸として―」
加藤伸江「『源氏物語』の研究―六条院の庭についての考察―」
小谷裕香「多和田葉子「旅をする裸の眼」論─〈作者〉への抗い」
塩屋知里「『少女世界』における少女表象―明治期掲載小説における揺らぎ―」
田島恒「古事記における割注の研究」
長久里彩「舞城王太郎研究─「小説」による「物語」融解」
土屋礼子「西行和歌の研究」
平元由希子「ピグマリオン・コンプレックステーマの諸作品研究―モダンガールの叛逆―」
安原杏佳音「太宰治研究─昭和十年代の作品に見る抵抗としての「言葉」」
卒業論文
長島鈴子「清水義範研究─パスティーシュへの視点」
赤松駿一「深沢七郎研究─文体を中心に」
石飛りえ「高橋源一郎研究─現代詩の手法にみる創作の原点」
井手浩亮「『とりかへばや物語』論―父親達の視点から考える―」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
井上僚介「伊藤計劃研究─伊藤計劃と語り継がれる物語」
上田なつの「映画の日本語訳に用いられる方言についての研究」
内田菜月「和泉式部日記研究―作者の執筆意図と改作の可能性について―」
奥田侑子「和文語の研究ー『源氏物語』より「いかめし」「いtくし」「いまめかし」の考察―」
上西菜穂子「森見登美彦研究─『太陽の塔』にみられる現代の若者像」
川村侑子「谷崎潤一郎論―谷崎作品をめぐる五感と第六感―」
細藤有莉「太宰治論―戦時下におけるパロディ作品―」
酒井いづみ「『無名草子』研究」
仕切晴治「明治期のおける「的」の使用についての研究―夏目漱石の作品を中心に―」
重枝侑子「『大鏡』「花山天皇の出家」をめぐる考察」
助信めぐみ「『建礼門院右京大夫集』研究」
高木慶子「井上通女研究」
田村美菜「在原業平像―文学に伝承される業平の姿―」
為重直子「前田家本色葉字類抄を中心とした漢字音の研究」
栩兼紗代「森鷗外『雁』論―「雁」に描く明治十三年の女―」
中西粒「沖縄方言に対するテレビ番組の言語・文化的影響」
原明花「『源氏物語』研究―朧月夜の存在をめぐって―」
福岡依鈴「豆男と豆女の比較論」
藤村杏美「森茉莉研究─〈初期ロマネスク小説〉に描かれる男性同性愛」
松田知子「若松賎子研究―若松賎子の人生と児童とのつながり」
三原圭人「桜庭一樹研究─仮借への挑戦」細藤有莉「太宰治論―戦時下におけるパロディ作品―」
山下さくらこ「文学からみる松平定信」
山根浩明「梶井基次郞論―小説におけるダッシュについて」
2012年度
修士論文
洪云「村上春樹『ノルウェイの森』の中国語訳研究―受容の視点による林少華・頼明珠の訳本比較―」
板倉大貴「武田泰淳研究―1950年代前半の作品における「政治的人間」について―」
井本まどか「山田詠美研究―80年代と山田流モラルの原点」
白石理穂子「『源氏栄鑑抄』研究」
田中秀明「十返舎一九の「酒呑童子物語」享受」
山田香菜「『雲隠六帖』研究―和歌の考察を中心として―」
吉川洋子「『拾遺愚草』百首歌研究―「太上皇仙洞同詠百首應製和歌」―「千五百番歌合」―詠進和歌の抒情性について」
吉武渉「明治時代における曲亭馬琴―幸田露伴の馬琴論ほか―」
李依佳「江戸中期の浮世草子における武士像」
李玉婷「日中古典語資料における用字の比較研究」
卒業論文
足立桂「内田百閒の幻想・怪奇譚―〈夢〉の文学」
今井克哉「小島信夫研究―〈象徴〉の効果と作品世界―」
岩下邦子「近世女人の紀行文についてー
浦山準平「芥川龍之介思想論」
衛藤結衣「芥川龍之介論―「芋粥」における五位像と欲望の精察」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
開原友紀「「掌の小説」研究」
加来陽子「万葉集における遣新羅使歌の考察」
神竹愛「「青頭巾」論」
栗林佑介「大分県東国東郡姫島村と周辺地域との文化的関係性について」
齋藤あずさ「恋愛における女性像について―森見登美彦の世界―」
島田優子「『蜻蛉日記』研究」
髙橋祐太「椎名麟三研究―「死からの自由」を求めて―」
只野仁美「『椿説弓張月』研究」
田中麻耶「田村俊子研究―俊子作品における新旧両面を持つ女主人公―」
田中祐乃「説話文学における「子ども」の様相―〈児〉と〈童〉の検討を通して―」
永井ほのり「談話における発話意図の想定とその運用」
西飛雄馬「三島由紀夫論「美とは」」
西山智子「茨木のり子研究―学校教材の視点から―」
野口翔子「金原ひとみ研究―3つのモチーフと女性性―」
藤原志穂「古典語資料における表記の研究」
藤村香那「『源氏物語』絵入版本の研究」
堀川啓太「「鎮魂歌」―前期シュルレアリスムへの回帰」
前田夏海「御物本更級日記における表記の研究」
松嶋美樹「「絵詞の詞書における書法の研究」
三村友理「「本谷有希子研究―「役者」と「観客」の関係から見る現代社会―」
村山未公子「川上未映子論―答えのない問答」
2011年度
修士論文
江一帆「有島武郎「或る女」と魯迅「傷逝」」
豊田宮子「「録」としての役割を果たす装束について―平安時代の作品を通して―」
盧氷「寺山修司研究─長編叙事詩の試み」
黄小静「小池真理子研究─『欲望』の「性」意識と三島由紀夫の影響」
郝朕婷「『今昔物語集』震旦部における編者の「冥」の意識」
片桐まい「『遍昭集』研究」
羌鶴「訓読語における文末助字「哉」と連文文末助字の訓読表現について―論語訓読資料を中心に―」
瀬尾匡史「『むぐらの宿』論攷」
松尾晋平「鎌倉時代における漢籍訓読語の研究」
卒業論文
鈴木敦士「乱歩の変身、変化について」
岡崎藍「『竹取物語』研究」
角野裕昭「安部公房研究─『カンガルー・ノート』解釈 最終章を中心に」
平元由希子「金井美恵子論―七〇年代初期短編における主体―」
阿部愛里花「『今とりかへばや』研究―異装の秘匿に翻弄され続ける女君―」
天野幸菜「書簡体小説研究」
荒木裕子「志賀直哉研究―〈志賀直哉像〉と志賀直哉―」
井上裕一「鳥取県西部地方方言にあらわれる「ヘン」についての研究」
榎亮人「西日本方言の「ヨル」と「トル」についての研究」
大呂結香「『平家物語』研究―平知盛をめぐって―」
柏原詩織「岡本かの子作品研究」
門脇彬「坂口安吾研究」
木原典子「副詞に見られる談話機能―配慮的用法を中心に―」
髙坂悠佳「『とはずがたり』の執筆意図と二条の人物像」
坂本梨香「『三四郎』論―「水」を中心に―」
貞方隆宏「『古事記』研究」
塩屋知里「近代文学における〈少女〉―田山花袋「少女病」・「蒲団」―」
高原咲「関西方言の談話における話し手の視点についての研究」
竹内美由紀「継子いじめ譚の研究」
田坂恵「太宰治研究─家庭に託す思い」
田原詩歩「桐野夏生研究─彼女たちの「サバイバル」」
多良浩子「『仁勢物語』研究」
長久里彩「有川浩研究─“大人ライトノベル”が秘める可能性」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
土屋礼子「『西行和歌の研究』―「あはれ」について―」
中村有那「『虫めづる姫君』研究―女子教育的意図について―」
西田浩子「談話展開に影響する社会言語学的要因」
藤井伸行「尾崎翠と〈変態心理〉」
古野瑞季「太宰治研究─「人間失格」における〈道化〉とアイデンティティ」
前田詩織「小川未明論」
牧山明日香「トン普通語における「ワケ」「ハズ」の使用についての研究」
松浦目委「マンガ作品におけるオノマトペの機能について」
矢野美也子「一茶と風早俳人の交流―『西国紀行』を中心に―」
山﨑麻依「『因果物語』研究」
綿谷泰佑「寺山修司研究 ─記号的体験の世界」
2010年度
修士論文
石黒順子「太宰治『斜陽』研究―天皇と社会の変化を中心に」
江波曜子「王朝文学と習俗に関する研究」
大久保綾子「対句表現における日本語学的研究」
久保田愛「山東京伝研究―後期黄表紙を中心に―」
小玉祥平「川上弘美研究」
坂越さやか「近世における中将姫像の研究―『中将姫行状記』を中心に―」
田中美智子「正親町町子研究」
半田紫織「藤原定頼研究」
平田哲也「宮沢賢治作品から見る農村改革の意志と実践」
山田克芳「安部公房研究」
卒業論文
荒木裕雄「人称詞の社会的機能についての研究」
荒谷直子「『稲生物怪録』研究」
石井聡子「菅原孝標女像の研究―紫式部への意識からの考察―」
井本まどか「山田詠美研究―口から始まるA2Z」
川原梓「瀬尾まいこ研究―多様な家族」
木村和代「田辺聖子研究―「個」として生きる女たち」
楠本大介「俵万智研究―俵短歌のテーマを紐解く」
白石理穂子「『源氏営鑑抄』研究―引用和歌・注からの考察―」
進藤元昌「『寝覚』研究」
高田慶子「『伊勢物語嬰児抄』研究―注釈史の中の意義と特色―」
田中秀明「『酒呑童子』研究」
千葉淳司「角田光代研究―「家」が構築する家族像」
豊川史子「広島大学蔵『しのびね』の国語学的研究」
中田大三「『落窪物語』研究」
中原縁「梶井基次郞研究」
西内健二「村上春樹研究―村上春樹が描く眠りと夢―」
西本衣歩「『うつほ物語』における行事描写の研究」
羽藤麻生「瀬戸内海域中部における火祭についての研究」
福田由実「太宰治『斜陽』―かず子の「恋」と「革命」―」
松谷伸二「芥川龍之介研究―習作期から初期にかけて―」
三好加奈子「『鉢かづき』の変貌―「手箱」のゆくえ―」
森川理恵「吉本ばなな論―『キッチン』を軸に―」
山田香菜「『源氏物語』和歌の享受についての研究―『源氏百人一首』の考察を通して―」
吉岡典香「源氏物語研究―頭中将から内大臣への変化と左大臣家の盛衰―」
吉武渉「幸田露伴の描く「男児」―一本気と風流―」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
吉原みどり「川端康成文学における死の考察」
2009年度
修士論文
王莞晗「明治・大正期における日本知識人の中国体験記についての研究」
熊崎由衣「平安時代公家日記の国語学的研究」
石叡「日本語における主題の省略・非省略に関する研究」
詹柯「「菊」に関する和漢比較研究―『全唐詩』と「八千代集」の場合―」
趙政「広報誌に見られるカタカナ語に関する研究」
劉洋「与謝野晶子の中国における翻訳と受容―「貞操は道徳以上に尊貴である」を中心に」
卒業論文
青木潤「向田邦子研究―脚本から見る「家族観」」
井原理恵「古典文学の中の月研究」
岩枝泉「小川未明論―未明にとっての童話―」
内川淳己「夏目漱石『夢十夜』論」
越智郁美「『源氏物語』研究」※文学部卒業論文優秀者発表会に選出
春日亜沙美「石見銀山の言語景観についての研究」
片桐まい「遍昭・素性の研究」
賀渕瑠実子「ジェンダーからよむ『有明の別れ』」
岸本ふみか「よしもとばなな研究―初期作品にみる家族観」
澤野絵理「終助詞を伴う独話のはたらきについての研究」
杉原あゆみ「『とりかへばや物語』研究」
鈴木沙紀「宮沢賢治研究―「たべる」ことの意味―」
高橋和幸「田辺聖子研究―弱者への救済」
田島恒「古事記神話の研究」
田中祐輔「仮名字母の音訓出自に関する研究」
田邉真心「平安時代公家日記の用字研究」
田辺美佳「古今和歌集における仮名遣いについての研究」
乗田智美「短縮語の構成法についての研究」
藤田孝市「現代中学生の敬語意識の研究―千葉県市川市の場合―」
前田絵理「国語教材としての読みと文学としての読み」
前田華那「松風物の展開と変質―「汐汲」を中心に―」
松尾晋平「史記延久点の研究」
美野里菜「明治時代のさし絵の研究」
山本純子「小川洋子研究―「書くこと」による救済」
流郷扶巳「いしいしんじ研究」
渡辺佳代子「接続助詞で終わる言いさし表現に関する研究」
渡邊真央「『好色五人女』研究―主人公の心理と行動を中心に―」